定年後 憎まれっ子になりたくない

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こんにちは、
こめまるです。

善き人は早く逝くと言われます。瀬戸内寂聴さんも2015年の週刊現代のインタビューに対して、「長生きすると分かる、いい人から先に逝くのは本当だって」とおっしゃっています。
また、現在88歳の作家五木寛之さんは、昨年のプレジデントのインタビューで、次のように語られています。

“僕は世の中のことに、すごくネガティブなんです。人間の世界というのは、間違ったことしか通らない。「善き者は逝く」という言葉が常に頭に残り続けているんですが、善良で誠実な人たちは先に逝ってしまう。生き残るのはしぶとい人間だけだ。世の中はそういう矛盾したことに満ちているわけです。”

僕は、45年以上前の高校生の時から五木さんの小説に親しみ、世の中の見方に大きな影響を受けました。

今日は、「善き人は逝く」とそれに相対するような言葉、「憎まれっ子世に憚る」について自論を展開したいと思います。

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なぜ善き人は逝くと思うのか?

善き人は逝く、とは当然その方が健在の時に思うわけではなく、亡くなった後に思う感情です。どちらかというと自分より年上の人、せいぜい同世代の人が多いんではないでしょうか?
当然自分より同世代以上なら教えや指導と受けたこともあっただろうし、お互いに影響しあったこともあったでしょう。それなりにその人となりは分かっていて、亡くなったあと、あの人にはお世話になったな、という感情を持つのは自然なことだと思います。

僕も63歳まで生きてきて、先輩、友人、後輩を何人も見送ってきました。
中でもよく思い出すのが次の二人です。

まず、40代前半で病気で亡くなったH君。高校が同じでよく一緒に通学していました。僕が通っていたのは、5年生の高専でした。しかし、僕は大学に行くために3年で退学することにしました。全く受験勉強のための準備をしていませんでしたが、なんとかなるだろう、という舐めた考えで、よく1年の浪人だけで東京の大学に行くことが出来ました。
東京の大学に行くために退学をするとH君に告げた時「俺の分も頑張ってくれ」といった言葉がずっと残っていて、今でも心が萎えそうなときに思い出します。

次が、サラリーマン時代お世話になったIさん。Iさんは、取引先の仕入れ部門の責任者で、僕が営業に行くと、担当者との商談が終わるといつもやってきて少しの間、雑談を交わしました。それはIさんと僕が同じ大学だったこととクラシック音楽ファンでもあったので、話しが合ったからです。
定年後65歳までその会社で働き、その後、音楽などの趣味を堪能されていたようですが、退職後3年で病気で亡くなってしまいました。退職の年に頂いた年賀状にこれから思う存分趣味を楽しみたいといきいきと書かれたいな内容をいつも思い出します。

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なぜ憎まれっ子世に憚るなのか

憎まれっ子世に憚るとは、「人に憎まれるような者が、かえって世間では幅をきかせる」という意味で、決して長生きしている人に対して者ではありません。

しかし、「善き人は逝く」が亡くなった人に対してのものですが、こちらが健在の人に対するものです。

つまり、もっとも身近な者でいうと、親です。
現在では、友だちのような親子も多いらしいですが、僕自身は今一つ好きではありません。
親はやはり子供が心配で、子供はやはり親はうるさいと思うものだと思います。
だからそこに葛藤が生まれます。
しかも現在親が長生きするようになったので、子供の介護の負担も増えてきています。

だから、内心、早く逝って欲しいと思う場合も出てくるのではないでしょうか。

3年前に母が83歳で亡くなりました。認知症を患い、長く施設に入っていましたが、老衰で亡くなりました。近くにいた妹の負担は大きかったと思います。
妹の悲しみよりもホッとしたという気持ち、という言葉を重く受け取りました。

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まとめ

定年後、長生きを目標に好きなことも我慢して摂生に努めることが良いとは思いません。
結果、長生きしたとしても周りから憎まれっ子と取られられる可能性が高いです。
元気で自分ことは自分である程度できて元気ならいいですが、周りからうざいなと思われながらの長生きはしたくありません。

それなら、自分のことは自分でやって、好きなことに打ち込んで、気が付いたらあの世、なんて人生を送りたいです。
「あら、あのおじいちゃん、ちょっと前まで元気に飛び回っていたのにね」なんて言われるような逝き方をしたいものです。

現在の僕は、それを実践しています。自営のアフィリエイターとして、そしてアルバイトと休むまもなく働いています。
しかし、ほとんど趣味の世界です。
サラリーマン時代のような、理不尽にみちた世界ではありません。
だから楽しめています。その証拠として、なんだよもっと楽しみたいのに時間が無いじゃないか、って思うのです。

こんな生活を続けたいと思っていますが、どうなるかわかりません。
人が逝くタイミングはコントロールは出来ません。図らずも長生きするかもしれないし、コロッと行くかもしれません。知らんけど。



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