こんにちは、
こめまるです。
週刊現代に美しい農村に憧れて東京の自宅を売って引っ越したにも関わらず、2年後には元々引っ越しに反対だった奥さんとの間に溝が出来、夫婦関係崩壊の危機になった人の記事が載っていました。
この方を仮にAさんとします。
Aさんは、東京に家を持っていましたが、国道に近いこともあり、夜中でも往来の音で目が覚めることもあったそうです。
そこで、定年退職後は、そこを売却して、以前から憧れていた農村で自給自足の生活を夢見て、実行しました。
しかし2年後には悲惨な現実が待っていたのです。
田舎暮らし 憧れと違う現実
Aさんが移住したのは、山梨県の南アルプスに囲まれた自然豊かな場所で、そこで畑をやりながら自給自足の生活を夢見て始めたのです。
しかし、最初から躓きました。
住んでいた家は、1,000万円で売れた、移住先に300万円で空き家を買ったのです。
しかし、防寒対策等でなんと500万円も掛かってしましました。
しかも畑仕事用にも投資が必要でした。
小型の耕運機や軽トラックなど。
結局、東京の自宅を売却したお金を全部使ってしまったのです。
そして次は人間関係の窮屈さもわかってきました。
そして決定的なのは、奥さんとの口論が絶えなくなったことです。
つまり奥さんには、友だち呼べる人が移住先にはいませんでした。
最後に、ファイナンシャルプランナーの方が、定年後に自宅を売って田舎や郊外での生活を始めたが、後悔する人が少ないくない、と書かれています。
田舎暮らし もう戻りたくない
僕は、富山の田舎から上京してそのまま東京、横浜と40年近く首都圏で生活しています。
Aさんのように美しい農村なんて幻想を抱いて引っ越そうなんで一度も思ったことはありません。
答えは簡単です。
理由は2つ。
・何事も不便
・人間関係が煩わしい
Aさんはもともと都会で育ったのか、それとも僕のように地方から出てきた人なのかわかりません。
でも、美しい農村での生活に憧れたというから、きっと都会育ちなのでしょう。
また地方出身者でも、市街地で育った人は、もしかしたら農村に憧れるかもしれません。
僕は、富山県富山市の郊外で生まれ育ちました。
郊外と言っても僕が生まれた時は、富山市にも属せず、郡でした。
また、富山市の中心に行くのはそれなりに大変でした。
ただ人間関係は濃密というほどではありませんでしたが、うわさはあっという間に町内に知れ渡ってしまうような狭いエリアでした。
僕の父は、市の中心に近い地区から婿養子に来た人で、この町を出たがっていました。
だから、僕が大学の頃には市の中心に近い地区に家を買い、引っ越しました。
つまり父は、婿養子に入った家とそれ取り巻く環境に結局慣れることもなく、以前の生地の近くに引っ越したのです。
田舎暮らしが素敵なんて幻想は捨てる
僕は、田舎暮らしがいけないとは全く思いません。
しかし、定年後、60歳を過ぎて引っ越すのはおすすめしません。
しかもAさん自身は、やりたいことがあって引っ越したからいいようなものですが、奥さんが大変です。奥さんのいままでの人間関係が全く切れてしまったのです。
ご主人の方は、会社中心に生活してきて、近所付き合いも少なかったでしょうが、奥さんは違います。
ハッキリ言って奥さんが沈んでいる家庭は最悪です。
田舎暮らしがしたけりゃ一人で行く
奥さんには、いままで住んできた場所に友人や近所付き合いなど人間関係がしっかりできているならば、自分が田舎暮らしがしたいと思っても巻き込まない方がいいでしょう。
一人で行けばいいんです。
実は、僕にもそういう経験がります。
母が健在の時、定年退職後、実家に帰ろうと思っていたのです。
でも妻を連れて行こうなんて全く思いませんでした。
妻は生まれも育ちも横浜。
友人も多く仕事も上手く行っています。
そこで僕の出した結論は、卒婚でした。
つまり婚姻関係はそのままで別々に暮らすということです。
妻とは、2~3ヵ月に一回くらい会えばいいと思いました。
結局、母が亡くなったのでその計画は、白紙となりました。
最後に
僕は田舎暮らしの窮屈さから飛び出したくて上京しました。
だから戻ろうとは思いません。
むしろ田舎に移住するなら、子供が小さい方がいいと思います。
子供を介して知り合いも出来るでしょうし、学校での父兄との交流もあります。
もし、いまでAさんのように『美しい農村』に憧れを持っているなら、まずは一人でプチ移住をしてみて、ある期間体験して決めてからでも良いと思います。
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