僕は、食べること、トイレに行くこと、寝ること、そして働くことはセットだと思っています。
つまり生きることはこの4つがセットになっていることだと考えています。
最初の三つは、生きていれば必ず付いて回ることで、この三つのうちどれから欠けても生きていけません。
しかし、働くことは、しなくても生きて行けるかもしれません。
でも僕は意地で生きること=働くことと思っていますし、続けていきたいと考えています。
元号と人生の4つの時期の関係
古代インドのヒンズー教に生まれた概念で、人生を四つの「時期」に分ける考え方があります。
その四つの時期というのは「学生期(がくしゅうき)」「家住期(かじゅうき)」「林住期(りんじゅうき)」「遊行期(ゆぎょうき)」と言います。
「学生期」とは、青少年の時代です。心身を鍛え、勉学に励み、生きるために必要な知恵と経験を積み時期です。
そのステージをクリアすると次は「家住期」です。
社会に出て働き、結婚して、家庭を作り子供を育てる時期です。
そして次に来るのは「林住期」です。
世俗の迷いや苦しみから脱する「解脱」に向けた段階で、実社会からリタイアして、家も家族も捨てて、文字通り一人林に住むのです。
最後が「遊行期」。
林さえも離れ、定住地を持たず、無一文になってガンジスの岸に向かって放浪します。
つまり生と死に惑わされず、天命に委ねよ、という意味です。
僕にとっては昭和は「学生期」、平成が「家住期」、そして令和が「林住期」になるのです。
定年退職したら林住期
僕は実社会からリタイアするつもりはありません。でも、気持ち的には「林住期」です。
つまりいままで上の目指して生きてきましたが、これからは下り坂を降りていく人生です。
きっと登るときには見えなかったものが見えるだろうと思います。
下り坂や下山というと後退と捕らえる人がいますが、僕は前に進むことが思っています。
前に進むから下り坂も下山も経験できるのです。
つまり登ったから降りるだけなのです。
飛行機が、離陸して着陸するのと同じです。
箱根駅伝で往路と復路があるのと同じです。行きがあれば、帰りがある。
だから前に進んでいるのです。
定年退職したら「林住期」。
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