大脳生理学者にして
京都大学名誉教授の大島清教授は、
70歳になってから
念願だったチェロを始められました。
腕前はなかなか上達しないが、
チェロを弾くことで、
いままで感じることがなかった
感情を毎日発見されているそうです。
定年後の遊び 新しいことを始めて脳の老化を防ぐ
年をとると、いつのまにか単調な生活を送るようになります。
しかし、決まりきった生活ほど脳をダメにしてしまいます。
脳神経細胞同士のつながりを弱くしてしまうので、
それがボケの始まりになってしまう、
と大島教授は警鐘を鳴らしています。
だから、それを予防するために教授は、
四十の手習いではありませんが、
五十の手習い、六十の手習いを大いに勧められています。
大島教授によると、脳はすでに
20歳を過ぎた頃から老化が始まるそうです。
1日10万個もの脳細胞が死滅しています。
ちょっとショッキングですが、
人間の脳は、細胞の数は減って行きますが、
刺激を与え続けることで、新たな脳細胞の神経回路が作られ、
老いることは決してないそうです。
定年後の遊び 脳を活性化させる一番の方法
定年後、60歳を過ぎてから
新しいことを始めることに
躊躇うかもしれません。
例えば、習い事を始めようと教室に通っても、
その年では無理です、なんていう先生もいるそうですが、
別にプロになるわけではないのです。
誰にも迷惑を掛けるわけでもありません。
大切なのは、新しいこと、やりたかったことを、好奇心を持って
ワクワクしながらやることが大切で、
これこそが脳を活性化する一番の方法です。
定年後の遊び まあまあ主義で、70%の出来で満足しよう
大島教授は、素敵なことを書かれています。
ヒトの脳は、完全主義ではないということです、
むしろいい加減なのです。
適度な手抜きが、趣味や習い事は長続きするコツだそうです。
脳の記憶力も完全主義の人は忘れっぽかったり、
途中で作業を止める人の方が物覚えが良い例もあります。
趣味は仕事ではないので、気長に楽しめる範囲でやれば、
その方が、もの覚えがよくなります。
最後に
現在92歳の大島教授は、
脳の老化は防ぐことが出来る、とはっきり書かれています。
自分の生活を見つめなおし、子供のような好奇心を持って
毎日の生活を送れば、脳を若返らすことができます。
脳を若返らせれば、豊かな定年後を送ることができるようになります。
言い換えれば、脳を鍛えることが定年後を幸せに送ることが可能になります。
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