こんにちは、
こめまるです。
僕が所属するコミュニティーのもやもや部会から、継続再雇用を選択した背景や理由、継続再雇用期間中に準備されたことなどを話してもらえないか、という依頼を頂きました。
まず僕は、継続再雇用で働きましたが、期間的には1年10ヶ月。
最長5年を利用できるところを途中で辞めました。そんなことで役立つかどうかはわからず、一旦は躊躇しましたが、自分の体験したことは他の人は体験できないので、もしかしたら何か感じられる部分があるかもしれないと思い、受けることにしました。
以下、僕が会社員として定年前から再雇用を終えるまでを記したいと思います。
副業を考えるようになった日々
2011年3月11日の午後、衝撃的なことが起きました。
そう東日本大震災でした。
ちょうど六本木にある会社のイベントホールで、ジュエリーの展示会をしていました。
僕は、企画と運営担当だったため、受付でお客様の対応をしていました。
富山県出身の僕は、大学生として上京して何が驚いたかと言ったら、地震の多さでした。
震度2から3は普通で、最初はいちいち驚いていましたが、上京して30年に経っていた当時は、すっかり慣れていました。
しかし、3月11日は違いました。
初めて地震に恐怖したのでした。
予期せぬ地震、そしてその後の津波、また津波による原発事故。
命を奪われ、家族を亡くし、故郷を追われた人々。
まさに人生に何が起きるかわかりません。
勤めている会社だって、どうなるかわかりません。
会社任せは怖い、と思うようになりました。
それから副業を考えるようになりました。
副業探しの本を読んだり、サイトの会員になったりする内に出会ったのが、アフィリエイト。ブログを書いてそこに広告を貼り、ブログの訪問者が、その広告をクリックしたり、そこから商品を購入すると、僕に紹介料が入るというものです。
ほとんど直観的に自分に合いそう、そして楽しそうという理由からアフィリエイトをやってみることにしました。
なおアフィリエイトのやり方などをここで書き出すと長文になるし、依頼の主旨と違うので割愛します。
定年で退職が目標
上記のように、自分を取り巻く世界で何が起きるかわからないという理由から副業を始めました。そして会社に頼るだけでは、生きていけないと考え、定年で辞めて退職金をもらって退職するのを目標にしました。
だから定年を3、4年後に控えた56,7歳以降は周囲には定年で退職すると言っていましたし、自分でもそのつもりでした。
しかも勤めていた会社は、人使いがきつい会社で、社員を大切にする風土が足りない会社だったので、出来れば定年前には退職したいというのが心中思っていたことです。
しかしなんせ勤務時間が長いのでなかなか副業がうまく行かず、結局、定年後に再雇用で残るかどうかの意思表示しなければいけない6ヵ月前には再雇用を選択していました。
いま考えれば、定年で退職して、退職金を受取り、年金受給まで(僕の年齢は63歳から一部受給が始まった)アルバイトの掛け持ちでもすれば精神的にはずっと楽だったと多少後悔しています。
再雇用選択後のもやもや
まず会社側に対し気に食わなかったのは、6ヵ月前に再雇用かどうか意思表示をしろと決めておきながら条件提示がないことです。ただ中小企業ではありそうなことだし、会社に30数年いた社員としてはそんなもんだろと思い、再雇用で勤めている先輩数名にヒアリングして、それほど悪い条件ではなさそうということでした。
だから再雇用後は、給料は多少下がるが(年収ベースで約2/3ほどになった)その分、残業や休日出勤も無くなり、しかも責任もなくなるので、副業にせいをだそうと考えたのです。しかも再雇用契約書には、副業の禁止は明記されていませんでした。
ところがです、ここで自分の想定外のことが起きていたのです。
僕は、定年後の再雇用でも同じ部署で同じ業務に当たっていました。定年までは役職がありましたが、定年後は若い上司がきました。上司とはうまくやっていたのですが、なんせ経験がないので、他部署の社員はもちろん上司なども僕に頼ってくるため、定年前と変わらない業務量でした。それを周囲に理解させ、認知させるのに約1年掛かりました。
会社側は当然掲示板などで再雇用になったと伝えていますが、現場は急に止まれないのです。僕のような中小企業に勤めている方はその辺を含んでいた方が良いと思います。
再雇用2年目契約のもやもや
再雇用で良かったのは、それなりに収入があったことと定期券が使えて、僕は六本木に通っていたのですが、休日でも首都圏に出る交通費の心配をあまりしなくて済んだことです。また、イベントの企画運営の担当だったので就業中も銀座、浅草、渋谷、新宿など刺激的なエリアに好きに行けたことです。もちろん業務のためですが。
これはこれで上手く使えば、もしかして美味しいかもしれないと思い、1年目の苦労も冷めてきたことで、2年目の契約前に週4日勤務にしてくれと申し出たのです。
会社の反応は、前例がないと見えて、給料半分ならいいというふざけた回答だったので、結局2年目ももやもやしながら契約しました。
なおこの時点で個人事業主の登録をしています。
最後に
結局、2年目契約した翌月には、退職を申し出ました。上司は理解してくれましたが、なんせ中小企業で慢性的な人手不足、なんとか宥められ2年目は10ヶ月間いました。
退職する2ヵ月前からアルバイトを探し、退職した翌日から働きだしました。もう長時間の通勤もなくなり、その分の時間を個人事業主の仕事に当て、多少自営の収入も上がりました。
ただ思ったほどではないので、一時期は、6ヵ月ほどですがアルバイトの掛け持ちもしました。
退職してなんと言っても良かったのは、会社員時代のストレスがなくなったことです。
イベントの企画運営担当だったので、いくら再雇用の身と言えども、企画するイベントの費用は何百万も掛かるものがありましたから。
収入は激減しましたが、年金も出るようになって65歳にして人生で一番気持ち的には穏やかな状態です。
ということで今回は以上までです。
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