五木寛之 作品リスト

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こんにちは、
こめまるです。

所属するコミュニティの読書会で、五木寛之氏をテーマにすることになり、その進行役をすることになりました。
オンラインでもあるので、とりあえず資料となると紙で用意はできないので、僕のブログで提示することにしました。

まあ、しかし30代半ばから、90歳になられる現在の現役の五木氏。
半世紀以上の作家・文筆業活動をされているので、その作品は膨大な数に上ります。

以下にいろんな資料をもとに出版された年ごとに分けてみました。
なんと言ってもデビューから最初の休筆までの1966年から72年までは、まさに傑作の森と言えるほど、
素晴らしい作品を立て続けてに発表されています。

当時は当然パソコンはなく、五木氏は原稿用紙に2Bだったか4Bだったかの鉛筆で書かれていたそうです。
なお、現在も原稿用紙に鉛筆というスタイルと聞いています。

では、五木氏の作品の森に分け入ってみたいと思います。

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五木寛之 小説作品一覧

1967年(35歳)
さらばモスクワ愚連隊』講談社
蒼ざめた馬を見よ』文藝春秋
海を見ていたジョニー』講談社
青年は荒野をめざす』文藝春秋

1968年(36歳)
『幻の女』文藝春秋
『裸の町』文藝春秋
男だけの世界』中央公論社
恋歌』講談社

1969年(37歳)
ソフィアの秋』講談社
『内灘夫人』新潮社
朱鷺の墓 上』新潮社
朱鷺の墓 下』新潮社
『朱鷺の墓 空笛の章』(1969年)
『朱鷺の墓 風花の章』(1970年)
『朱鷺の墓 愛怨の章』(1972年)

『デラシネの旗』文藝春秋
『ヒットラーの遺産』光文社カッパ・ノベルス

1970年(38歳)
涙の河をふり返れ』文藝春秋
『狼のブルース』講談社
『にっぽん漂流』文藝春秋
こがね虫たちの夜』河出書房新社
青春の門』講談社、1970年-2016年
筑豊篇 (1970年)
自立篇 (1971年-1972年)
放浪篇 (1973年-1974年)
堕落篇 (1976年-1977年)
望郷篇 (1979年)
再起篇 (1980年)
挑戦篇 (1993年)
風雲篇 (2016年)
『樹氷』文藝春秋
『白夜物語』角川書店

1971年(39歳)
四月の海賊たち』文藝春秋
『にっぽん三銃士』新潮社
ユニコーンの旅』文藝春秋

1972年(40歳)
『わが憎しみのイカロス』文藝春秋
『鳩を撃つ』新潮社

※72年から74年まで休筆

1973年(41歳)
『変奏曲』新潮社
夜のドンキホーテ』河出書房新社
『箱舟の去ったあと』講談社
『にっぽん退屈党』文藝春秋

1976年(44歳)
スペインの墓標』実業之日本社
『哀愁のパルティータ 南欧小説集』集英社文庫
戒厳令の夜』新潮社
『凍河』文藝春秋 1976年

1977年(45歳)
海峡物語』講談社
恋歌』講談社
遥かなるカミニト』角川書店
『鳥の歌』講談社 1982年(『読売新聞』1977年10月28日-1978年10月15日)

1978年(46歳)
燃える秋』角川書店
『日ノ影村の一族』文藝春秋
『浅の川暮色』文藝春秋

1979年(47歳)
『風花のひと』講談社
水中花』新潮社
『四季・奈津子』集英社
『四季・波留子』集英社(1987年)
『四季・布由子』集英社(1992年)
『四季・亜紀子』集英社(2000年)
『男と女のあいだには』新潮社

1980年(48歳)
『夜明けのタンゴ』新潮社

1981年(49歳)
『さかしまに』文藝春秋

※81年から84年まで2回目の休筆。
この頃、龍谷大学の聴講生として仏教史を学ばれました。蓮如に興味を持ったのもこの頃から。

1985年(53歳)
風の王国』新潮社
『冬のひまわり』新潮社
『ヤヌスの首』文藝春秋
メルセデスの伝説』講談社

1986年(54歳)
『旅の幻灯』講談社
『哀しみの女』新潮社
『旅の終りに』サンケイ出版
『疾れ!逆ハンぐれん隊』part 1-13 講談社

1987年(55歳)
『ガウディの夏』角川書店
『朱夏の女たち』文化出版局
『大人の時間』新潮社

1988年(56歳)
『フランチェスカの鐘』新潮社
雨の日には車をみがいて』角川書店
『奇妙な味の物語』集英社

デビュー作「さらばモスクワ愚連隊」でモスクワの不良を描いたことからソ連当局から入国を制限されていたそうです。
88年に20年ぶりにモスクワを訪れています。
このブログの筆者であるこめまるも87年11月に初めてモスクワを訪れました。

1989年(57歳)
『金沢望郷歌』文藝春秋

1990年~1999年(58歳から67歳)
『野火子の冒険』角川書店 1990年
『ワルシャワの燕たち』集英社 1991年
『晴れた日には鏡をわすれて』角川書店 1992年
レッスン』光文社 1992年
『ステッセルのピアノ』文藝春秋 1993年
『蓮如 われ深き淵より』中央公論社、1995年
『蓮如物語』角川書店 1995年
『物語の森へ 全・中短篇ベストセレクション』東京書籍 1996年
『五木寛之クラシック小説集』全5巻(CD book)小学館 1996年
『ハオハオ亭忘憂録』角川書店 1998年

2000年以降(68歳から)
『旅の終りに』文藝春秋 2002年
『サイレント・ラブ』角川書店 2002年
親鸞』(上・下)講談社 2010年
親鸞 激動篇』(上・下)講談社 2012年
『怨歌の誕生』(短編集)双葉文庫 2013年
親鸞 完結篇』(上・下)講談社 2014年
『金沢あかり坂』(短編集)文春文庫 2015年

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五木寛之 エッセイ集作品一覧

1968年
風に吹かれて』読売新聞社 1968年

1970年~79年
『五木寛之の本』KKベストセラーズ 1970年
『ゴキブリの歌』毎日新聞社 1971年
『地図のない旅』講談社 1972年
『深夜の自画像』創樹社 1974年
『視想への旅立ち』河出書房新社 1975年
『異国の街角で』文藝春秋 1975年
『深夜草紙』全6巻、朝日新聞社 1976年~1981年
『男が女をみつめるとき』主婦と生活社 1979年
『重箱の隅』文藝春秋 1979年

1980年~89年
『なにを飲みますか? 女と男のスクランブル会話帖』主婦と生活社 1980年
『歌いながら夜を往け 五木寛之論楽会』小学館 1981年
『ポケットの中の記憶 エッセイ抄』主婦と生活社 1982年
『流されゆく日々』全10巻、PHP研究所 1983年~1985年
『忘れえぬ女性たち』集英社、1985年。
のち改題『ふりむかせる女たち』角川文庫、1995年。
『ふり向けばタンゴ』ネスコ 1987年
『僕のみつけたもの』集英社 1988年

1990年
『世界漂流』集英社 1992年
『午後の自画像』角川書店 1992年
『ちいさな物みつけた』集英社 1993年
『日本幻論』新潮社 1993年
『ソフィアの歌』新潮社 1994年
『生きるヒント』全5巻、文化出版局 1993年~1997年
『風の旅人への手紙』旅行読売出版社 1993年。
のち改題『旅人よ!』角川文庫 1996年。
『蓮如 聖俗具有の人間像』岩波新書 1994年
『みみずくの散歩』幻冬舎 1994年
『風の幻郷へ 全エッセイ・ベストセレクション』東京書籍 1994年
『みみずくの宙返り』幻冬舎 1994年
『若き友よ。若い友人への28通の手紙』幻冬舎 1995年
のち改題『友よ。』幻冬舎文庫 1998年。
『日記 十代から六十代までのメモリー』岩波新書 1995年
『青い鳥のゆくえ』朝日新聞社 1995年
『デビューのころ』集英社 1995年。
のち改題『僕はこうして作家になった』幻冬舎文庫 2005年。
『こころ・と・からだ』集英社 1996年
他力 大乱世を生きる一〇〇のヒント』講談社 1998年
『夜明けを待ちながら』東京書籍 1998年。
のち改題『人生案内』角川文庫 2000年
大河の一滴』幻冬舎 1998年
『風の記憶』角川書店 1999年
『人生の目的』幻冬舎 1999年
『知の休日 退屈な時間をどう遊ぶか』集英社新書 1999年

2000年~2009年
『こころの天気図』講談社 2000年
『よろこびノートかなしみノート』朝日出版社 2000年
『風の言葉 五木寛之ベストセレクション』東京書籍 2001年
『日本人のこころ』全6巻、講談社 2001年~2002年
『情の力 日本人のこころ抄』講談社 2002年
愛に関する十二章』角川書店 2002年。
のち改題『愛について:人間に関する12章』角川文庫 2004年。
運命の足音』幻冬舎 2002年
不安の力』集英社 2003年
百寺巡礼』全10巻 講談社 2003年~2005年
『みみずくの夜メール』全2巻 朝日新聞社 2003年~2005年
『生きる言葉 五木寛之のパワートーク』幻冬舎 2003年
『百の旅千の旅』小学館 2004年
『旅のヒント』東京書籍 2004年
『元気 人はみな元気に生まれ元気の海へ還る』幻冬舎 2004年
『養生の実技 つよいカラダでなく』角川oneテーマ21 2004年
『みみずくの日々好日』幻冬舎 2004年
『五木寛之こころの新書』全11巻 講談社
『天命』東京書籍、2005年 のち幻冬舎文庫。
『同行二人帖 五木寛之の百寺巡礼』講談社 2006年
『新・風に吹かれて』講談社 2006年
『21世紀仏教への旅』
インド編 講談社 2006年
朝鮮半島編 講談社 2007年
中国編 講談社 2007年
ブータン編 講談社 2007年
日本・アメリカ編 講談社 2007年
林住期』幻冬舎 2007年
『わが人生の歌がたり 昭和の哀歓』角川書店 2007年
『わが人生の歌がたり 昭和の青春』角川書店 2008年
『人間の関係』ポプラ社 2007年

2010年以降
『僕が出会った作家と作品 五木寛之選評集』東京書籍 2010年
『悲しみの効用』祥伝社 2011年
『下山の思想』幻冬舎新書 2011年
『海外版 百寺巡礼』(全6巻)講談社 2011年
『新老人の思想』幻冬舎新書 2013年
『孤独の力』東京書籍 2014年
『杖ことば ことわざ力を磨くと逆境に強くなる』学研パブリッシング 2014年
『五木寛之の金沢さんぽ』講談社 2015年
『養生のヒント』中経出版 2015年
『余命 これからの時間をいかに豊かに生きるか』祥伝社 2015年
『歌の旅びと』(上・下)潮出版社 2015年
『嫌老社会を超えて』中央公論新社 2015年
自分という奇蹟』PHP研究所 2015年
『ただ生きていく、それだけで素晴らしい』PHP研究所 2016年
はじめての親鸞』新潮社 2016年
無意味な人生など、ひとつもない』PHP研究所 2017年
孤独のすすめ 人生後半の生き方』中央公論新社 2017年
「五木寛之とめぐる 金沢の四季ぬりえ』ワニブックス 2017年
『五木寛之の百寺巡礼ぬりえ 京都 1』集英社 2017年
『五木寛之の百寺巡礼ぬりえ 京都 2』集英社 2017年
『百歳人生を生きるヒント』日本経済新聞出版社 2017年
『健康という病』幻冬舎〈幻冬舎新書〉2017年
マサカの時代』新潮社〈新潮新書〉2018年
『人生百年時代の「こころ」と「体」の整え方』PHP研究所 2018年
『七〇歳年下の君たちへ: こころが挫けそうになった日に』新潮社 2018年
心が挫けそうになった日に』新潮文庫 2021年
私の親鸞 – 孤独に寄りそうひと』新潮社〈新潮選書〉2021年
こころの散歩』新潮社 2021年
『一期一会の人びと』中央公論新社 2022年
背進の思想』新潮社〈新潮新書〉2022年
捨てない生き方』マガジンハウス新書 2022年
折れない言葉』毎日新聞出版 2022年

その他、共著、対談集も数多くあります。

まとめ

五木氏の初期の作品を読むと乾いた文体の中に虚無感が漂う印象を受けます。
それは五木氏が幼少期から少年期に戦争、敗戦、それにともない外地から引き揚げた体験がベースにあったからかもしれません。

一方そんな中にユーモアや細やかな楽しみを見つけるのも上手かったようにも思います。

五木氏は、『元気に下山』の中で、

“いまは時代の大転換点。日本や世界がどうなるのか、許されるかぎりこの目で見続けていきたい。”

と書かれています。この本は2019年に出ていますが、今の世界と日本を予感しているとも感じます。



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