こんにちは。
こめまるです。
大丸松坂屋百貨店を傘下に持つJ.フロントリテイリングが、来年3月から現在60歳となっている正社員の定年を65歳まで延長することにしたそうです。
同社の山本良一社長が、フジサンケイビジネスアイの取材に対して答えたそうで、しかも既に再雇用している65歳までの従業員についても、給与を正社員のベースに引き上げるそうです。
これによりベテランのやる気を引き出すことで生産性を高めたいという狙いだそうです。
この記事を読んでいて多少気になったのは、上記に続き記事として、J.フロント社は、いままで60歳定年で退職後は嘱託社員として再雇用していたが、正社員時代よりも給与が大幅に目減りしたことで
「モラルが下がることがないとは言えなかった」
と書かれていることです。
モラルではなく、モチベーションのことでは、と僕は思ったのですが、もしかして社長のいい間違い、それとも記者の書き間違い。
モラルとは、倫理、道徳という意味で、むしろ人間としての尊厳にかかわる問題で、定年後の条件次第で変わるような問題ではなく、もっと大きな問題で定年制度の延長で解決できる問題はないと思ってしまいます。
個人的には、モチベーションと言いたかった、書きたかったことのではと思いたいです。
今日は、定年後の再雇用のモラルとモチベーションについて
定年後の再雇用 モチベーションが下がるのは普通
僕は、定年後の約2年間、再雇用で働きました。
給料は約2/3になりました。
モチベーションという言葉が適切かどうかはわかりませんが、働き方への考え方と変わったのは確かです。
僕は現役時代は、役職手当も付いていた関係で、自分の中で必要と思う時間外労働はしていました。しかし再雇用後は、その権限はなくなったので、契約通りに何も足さない、何もひかない時間で働きました。また有給休暇も全て取りました。
働く気持ちとしては、幾分気楽になったのは確かです。
しかし、それはモチベーションが下がったとは思わないし、ましてモラルが下がったなどとは全く思いません。
ただ、はた目から見て多少やる気的には、落ち着いたかもしれません。
また僕から、他の再雇用の先輩たちを見ても、同様に現役時代のばりばりさからは、落ち着いたものの、モラルが下がったとは全く思うことはありません。
基本的に、はた目から見て、再雇用の嘱託社員は、モチベーションが下がったと見えても仕方ないかなとは思います。
定年65歳延長にしても変わらないこと
僕は、どうも定年後の再雇用で給料が大幅に下がったことでモラルが低下したという見方に関して、おおきに気になってしまいます。
モラルが低下したように見えるのは、結局、嫌々、仕方なく再雇用に応じたからではないか、そして再雇用してみるとやりたくもない仕事をさせられ、もとからモラルの高くない人の場合は、それが表面化したのでは、と思います。
つまりそんな環境に追いやった会社にも問題あるし、モラルを低下させてしまう従業員にも問題があると思います。
結論としては、60歳から65歳に定年延長しても、しなくてもモラルはその人個人のものなので、変わらないのではと思います。
ただ、モチベーションの維持には多少影響があるかもしれません。
まとめ
このJ.フロントの試みは、現在再雇用の嘱託社員として働いている人にも65歳以下の人には適用するということです。
一旦、給料が大きく下がったけど、また元に戻った人たちが、どんな働き方をするか見てみたいと思います。
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