こんにちは。
こめまるです。
僕は、2017年9月に定年を迎えました。
当初は、この機会に退職しようと考えていましたが、経済的な理由で再雇用契約しました。
再雇用後の業務内容は、定年前と全く同じで、しかも席も同じだったので、さすがに周囲で一緒に仕事しているメンバーは分かっていましたが、違う部門の社員は、全く変わらず接してきました。
再雇用契約で提示された給料は、基本給自体は2割減でしたが、手当関係が交通費以外はすべてカットされたので、年収ベースでは約2/3程度になりました。
ただ、これは覚悟していたので、特に問題はありませんでした。
問題は、むしろ定年前と同じように働かなければならなかったことです。
今日は、再雇用契約しながら2年も待たず退職し、夢を追いながらアルバイト生活をしている62歳のおじさんの話をします。
定年後の再雇用 1年目に感じた矛盾
妻には、当初定年で辞めると言っていました。
しかし、経済的な理由で1年間は再雇用で働くと伝えました。
そうしたら妻は、もっと続けてもいいのよ、と返してきました。
つまり定年で辞めると伝えた時、あなたの好きなようにしなさい、と言っていましたが、本音としては再雇用を続けてほしかったようです。
なんと言っても安定しています。給料は下がったと言えども月々手取りで20万円は入ります。
しかし、現場の僕としては、現役のままの業務内容で、しかし責任も権限もないという、なんとも中途半端な立場でした。
僕は、再雇用1年目でいろんな矛盾を感じていたのです。
別に僕は責任と権限が欲しいわけではありませんでした。
むしろ逆で、気楽に働きたいというのが本音でした。
だから1年目を終えようとする頃、上司に週4日勤務にしてほしいと申し出ました。
仕事自体は好きなので、2年目は、週4日勤務、3年目は週3日勤務という感じで、フェイドアウトしていけば、それ以降の準備も出来るなと考えたのです。
定年後の再雇用 辞めたいと思った本当の理由
僕は、定年後の再雇用1年目が終わるころ、個人事業主になりました。
税務署に開業届を出したのです。
ただ個人事業主としての収入は僅かですから、会社の再雇用で給料をもらいながら、しかし、そちらの業務を減らしながら、個人事業主の比率を高めて、63歳には独立しようと考えていたわけです。
なぜ、63歳かというとちょうど次女が大学を卒業する時期だからです。
妻も働いていたので、経済的な負担も少なくなります。
ところが、週4日勤務の希望に対して、上司からの回答は、給料が半分になるというものでした。さすがに割が合いません。
週3日勤務なら給料半分でもいいですが、週4日で給料半分は辛いです。
結局再雇用2年目もフルタイムで働くことになりました。
そして決定的なことがありました。
それは、毎週決まった曜日にオーナーにある報告を指示されたのです。
僕にとってオーナーは尊敬出来ない人でした。
しかも定年退職した人間にそんな人への報告事項というのは、一種のいじめではないか、と思ったほどです。
誰かがやらなきゃいけない仕事ですが、僕はその仕事は嫌で嫌でしょうがありませんでした。
時間にしたら僅か10分ほどですが、会うのも嫌だったのです。
僕が勤めていた会社は、従業員200人程度の中小企業でしたが、だからオーナー社長の指示なり方針が絶対でした。
仕事は楽しくなくてはいけない、また定年後は楽しく仕事をしたいと思っていた僕にとって、苦痛でしかないこの仕事を振られたことで辞めることにしたのです。
もっと言うなら、定年前は我慢できたことでも、収入が下がった定年後では、我慢できなくなるのです。
まとめ
37年間勤務した会社を退職して4ヵ月が経ちました。
辞めて1ヵ月目は、後遺症がありましたが、最後の給料が振り込まれて完全に切れたと思いました。
現在は、会社にも業界にも全く未練はありません。
収入はぐっと下がりましたが、手に入れた自由は絶対手放したくないと思います。
元同僚などは、アルバイトするなら、そのまま働ければ良かったのにと言いますが、これは辞めてみなきゃわかりません。
人生は一度。自立するには、65歳では遅すぎます。
コメント
定年再雇用は、続けても辞めても正解も不正解もないような世界に映ります。私は55歳で定年退職して、全く別の企業に再雇用され、60歳で定年再雇用となりました。定年再雇用の身となり、1年が経過し、「これでいいのかな」と思う半面、「結構気楽だよな」と思うこともあります。「それは私の責任の範囲を超えている」と思うこともあります。最近は「こうやればいいのにな」と思っても、行動に移すことを控えたほうがいいかなと思うこともよくあります。間違っても、会社を変えようとは思わないほうがいいんだろうなと思うこともありますが、そういう自分が何となく閉塞的でもあります。まさに、夏目漱石の草枕の世界かなと思ったりしています。