是枝監督 海よりもまだ深く が教えてくれた

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こんにちは。
こめまるです。

先日、動画配信サービスU-NEXTで是枝裕和監督の映画「海よりもまだ深く」を観ました。
素晴らしい映画だったので、ほかのブログでも紹介しました。

でも、見てから1週間以上経っているのに、ずっと心に残っているのです。

なぜか?

自分でもよくわかりません。

でもどこかでダメ中年更新中の良太(阿部寛)を重ね合わせているのかもしれません。

夢を追いかけるのはいいのですが、その前に生活をしなければなりません。また妻子を養わなければなりません。

それがベースになってようやく夢を追いかけられるわけです。

今日はこの映画を題材にいろいろ考えたいと思います。

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是枝監督 海よりもまだ深く おすすめ

2016年製作・日本映画
製作・監督・脚本:是枝裕和
出演:阿部寛、真木よう子、樹木希林、吉澤太陽、池松壮亮、リリー・フランキー、橋爪功、中村ゆり

『海よりもまだ深く』(2016年)

『海よりもまだ深く』(2016年)

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見どころ
是枝作品には4度目の出演となる阿部寛が、ダメ人生を送る中年男を好演。主人公の母・淑子を見事な自然体で演じる樹木希林は流石の一言。元妻・響子役には真木よう子。

ストーリー
妻子に逃げられた作家崩れの探偵・良多は、元妻の響子に愛想を尽かされ、息子・真悟の養育費も払えずにいた。そんなある日、団地で独り気ままに暮らす良多の母・淑子の家に良多、響子、真悟が偶然集まるが、台風のため翌朝まで帰れなくなってしまう。

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本ページの情報は2021年3月時点のものです。
最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。
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なりたかった大人になれなかった大人の物語です。

探偵事務所に勤めあるうがつの上がらなくて、情けない中年男性を阿部寛が好演しています。
15年前に文学賞を取ったことを糧に作家を目指していますが、全く目が出ない。
漫画の原作の話もあったのに、変なプライドが邪魔して、うじうじしている。

唯一の楽しみが、別れた妻との自分の長男に月一回会うこと。
しかし、養育費も払えなくて小学生の長男にも心配されるほど。

しかもお金が入ったと思ったら、競輪で倍にしてやると意気込んでやるが、これが上手くいかない。

会社の後輩の池松壮亮に「一万円でいいから、いや五千円でいいから。倍にして返すから!」に頼み込むのがまたみっともない。

そして、団地で年金暮らししている母親を訪ねで、父親の遺品から金目のものがないかこっそり探したり、見栄を張って一万円の小遣いを渡したりと無理をする。

この樹木希林と阿部寛の会話が味がある。

ベランダにミカンの木があって、
阿部寛が、「俺が高校生の時植えた木だ」というと、

樹木希林が、「大きくなったけど、花も実もつけない」というと阿部寛が、嫌な顔をする。

また高校生を火遊びを注意して、逆に「あんたみたいな大人にはなりたくない」と切り返される。

台風で樹木希林の団地で一晩過ごすことになった、阿部寛と元妻真木よう子と長男が、阿部寛の子供頃の思い出の公園遊具の中で、何か心が通じ合ったような気になる。

でも翌朝、晴れ渡った空の下、最寄り駅で次に養育費を渡すことで、再開を約束する。

このさりがない終わり方が、今後の彼らの生き方を想像させるのがいいです。

心に残る名作です。是枝監督の「海よりもまだ深く」はおすすめです。
多くのなりたかった大人になれなかった人への共感を呼ぶと思います。

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是枝監督「海よりもまだ深く」が教えてくれること

映画「海よりもまだ深く」は、これをやれ、あれをやれという押し付けもなく、なれなかった大人になってしまった大人たちに解決策を提示している映画でもありません。

どうするかは自分で決めることです。
でも、自分がなれなかった大人になってしまった事実を気づかせてくれた映画です。

僕は、この映画を観て初めて自分がなりたかった大人って何だろう。
少年の頃、見ていた夢は何だったろう。

どうして自分はなりたかった大人になれなかったのか?
いやまだなれるかもしれない。

そう、生きていればチャンスがあるんじゃないか?

最後のシーンは、台風一過の空の下で、再開を約束するシーンで終わる。
良太は、次は養育費15万円を渡さなければならない。月5万円だが、払えなくて繰り越している。

でも、これからに向かって進むしかないという現実と希望で終わるのだが。
なんか、ずっと夢を追いかけてもいいかな、というエンディングでした。

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最後に

僕は、現在62歳。
なりたかった大人になれかった大人です。

いやまだ決めつけるには早いかもしれません。
いや決めつけなくていいのです。

まだなりたかった大人になれるチャンスはあるかもしれません。

これからも夢を歩いて行きたいと思います。



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