おくりびと 納棺師というお仕事
おはようございます、
ともやんです。
数年前「おくりびと」という映画が話題になりましたね。
映画としても高い評価を得ていたと思います。
今回、母が亡くなって初めて納棺という仕事を間の当たりにしました。
納棺という仕事は、葬儀会社の社員の方がやられたのですが、
仮にMさんとしますが、40代半ばのいかにもテキパキとした方で、
仕事そのものも手際よく鮮やかなものでした。
見たままそのまま伝えます。
納棺のお仕事内容
まず、Mさんにこれから納棺を致します、呼ばれ、
父と私と妻、妹夫婦の5人が、周りに座布団敷いて座りました。
まず母が着ていた、浴衣をのようなものを取ります。
掛布団の両側面に回って、周りからは見えないように
手際よく着衣を取って、その着衣も僕らから見えないように、
グレーの大きなビニール袋にしまいます。
次に大きなガーゼのようなものにアルコールを付けて、母の身体を清めます。
これも掛布団の両側面から行われ、僕らから見えません。
消毒用のアルコールに匂いがしてきました。
次の既に用意されていた白装束から足袋を取り出し、履かせます。
そして、浴衣のような形状の白装束を着せます。
先ほどの反対の作業ですね。
帯もちゃんと締めます。
母に死化粧 僕が口紅を塗る
それから簡単な化粧をするのですが、
最初にMさんから誰かされませんか?という投げかけがあったのですが、父も妹もしないというので、Mさんがでは私が致します、ということになっていました。
しかし、Mさんの一連の作業を見ていた、僕は、やろうと思い、
Mさんが、化粧道具を手にするところを見計らって、
「僕がやります」
と伝えました。
口紅だけ塗りましたが、妹が明るい色が良いというので、ピンクの紅をブラシ?で塗りました。
初めて塗った口紅は母の薄い唇を明るくしました。
ちょっとはみ出したところは妹が直してくれました。
お化粧が済んでから、Mさんが掛け布団を取ると、
きちんと白装束に包まれた母が現れました。
そこから棺の部屋に入れて、5人で敷布の左右についている、
吊革のような輪になた部分を持って、せーので母を棺に入れます。
その後、飾っていた花を顔を中心に敷き詰めて行きます。
そして蓋をして、装飾用の布を掛けてます。
次に出棺。
安置していた部屋は、引き戸を開けるとすぐ外に出られる部屋だったので、中から棺をだして、外で受け取るという男4人掛かりで、搬送用のクルマに入れました。
私が遺影を持ち、喪主の父と一緒に同乗して斎場に向かいました。
おくりびとという専門職はあるのだろうか?
映画「おくりびと」で納棺師という仕事が注目されました。
大変なお仕事ですが、時間にして約30分。
これだけを専門に行って食っていけるとは正直思えませんでした。
葬儀というイベントにはいろんなものが含まれています。
納棺は葬儀の中の大事な部分ではありますが、それだけではありません。
葬儀会社に所属していれば、納棺を受け持つ人はいますが、
それだけではないでしょう。
実際、Mさんは前日の打ち合わせから、本日の葬儀が終わるまで
担当して頂きます。
それともそれなりの財力がある人が、納棺師を指名するのだろうか。
葬儀というものは、必ず来るものだから、奥の深いものです。
これからも知っておくことは沢山あります。
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