こんにちは、
こめまるです。
鈴木太郎さん(仮名)は、
1961年(昭和36年)4月2日生まれ、
現在、57歳。
奥さんの洋子さん(仮名)は、
1966年(昭和41年)4月2日生まれ、
現在52歳。
実は、この生まれ年には大きな意味があります。
この鈴木さん夫婦の今後の働き方を考えてみましょう。
あれ?鈴木さん、意外としっかり者のようですね。
定年後 退職すると65歳まで収入がゼロになる世代
前述の鈴木さんご夫婦の生年月日には大きな意味があります。
それは20年かけて少しずつ引き上げられてきた老齢年金の支給開始年齢引き上げが完了するのです。
鈴木太郎さんと奥さんより後に生まれた世代のひとたちは、老齢基礎年金はもちろん、老齢厚生年金も65歳になるまで1円も受給することはできません。
ということは、60歳で定年退職しても再雇用制度を使うなりして65歳まで働かないと収入はゼロになってしまうのです。
定年になったら悠々自適に暮らそうなんて夢の夢です。
二人の子供たちは、大学を出て、社会人になっていますが、二人とも私立大学に行っていたので、十分な貯金もありません。
定年後 転職して70歳まで働く場所はあるのか?
太郎さんは、57歳の現在、迷っています。
現在、勤めている会社で、65歳まで働くという選択肢はあります。
でも先輩たちの話を聞くと、フルタイムでは働けず、給料も手取りで半分くらいになるそうです。
そこで70歳まで働くことを優先して、仕事関係で付き合いのある中小企業が、70歳まで正社員で働けないかと、担当者に相談するとぜひ今の会社を定年退職したら来てほしいということになりました。
しかしフルタイムで働けますが、給料の条件はやはり厳しく現在の6割くらいでした。
でも、太郎さんは、70歳まで働けることが出来て、しかも60歳到達等時点に比べ賃金が75%未満の場合は、高年齢雇用継続給付を受給することが出来るので定年の60歳以降。
これで基本的な生活費はなんとかまかなえます。
定年後 70歳まで中小企業で正社員で働く生き方
65歳で、高年齢雇用継続給付は終わりますが、老齢厚生年金と老齢基礎年金の受給がスタートします。
さらに65歳未満の配偶者がいる場合は、加給年金も支給されますから、60歳前半より収入がアップします。
65歳から70歳まで、大きなイベントがなければ貯金もしていけます。
また、給料だけで生活できれば、年金を繰り下げ受給にすれば、最高70歳になるまで繰り下げれば、70才から65才からの42%アップで受け取ることが出来るようになります。
しかも公的年金は終身ですから、この違いは大きいです。
最後に
この鈴木さんの働き方にはメリットももちろんデメリットもあります。
メリットは、
①70歳まで正社員で勤務できる中小企業に転職すると60代の収入が安定します。
②継続できる仕事を得ることで気持ちの安定とやりがいが得られます。
デメリット
①体力や気力があるうちに趣味や旅行などの時間が取れない
②新しい職場になじんで働き続ける環境を作らなければいけない。
どうでしょうか?
70歳まで働き続けるための健康管理と、若い世代とも一緒に働ける柔軟なキャラクターを持つ必要があるかが注意点です。
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