現役時代は、住宅ローンを抱え、子供たちの教育費を払い
苦しい家計をやりくりしていました。それは家庭を持つ誰もが経験すること。
そして定年を迎え、住宅ローンは完済、子供たちも社会人となり、
やれ一安心と楽観している人もいるかもしれません。
40年間働いて多少の蓄えもあるし、退職金も出た、
無駄使いしなければ老後はなんとかなると考えるのは当然です。
しかし、シニアライフには一歩間違うと破綻する可能性もあります。
今日はそれを考えたいと思います。
定年後 シニア破綻は他人ごとではない イベント破綻
お金を貯めている人の日々の動向には共通点があります。
大きく3つのポイントが見えてきます。
イベント費とは、旅行、車の買い替え、家のリフォーム、
家電製品の買い替えなど、数十万円から100万円単位の出費のことです。
油断しているとあっという間に大金が出て行ってしまいます。
これは20年~30年の予定を「見える化」することで
事前に対策を考えておくことが大切です。
定年後 シニア破綻は他人ごとではない 浪費破綻
収入が下がり毎月の生活費を下回ることにあります。
貯蓄を切り崩して、赤字を補填しているうちに貯蓄が無くなってしまうケースです。
これを避けるためには支出を収入に見合うように抑えることです。
これは家計簿をつけることで対策をします。
家計簿も細かく書かなくても、カレンダーに使った金額を
入れていくと簡単で分かりやすいです。
定年後 シニア破綻は他人ごとではない 病気介護破綻
医療費や介護費がかさんで破綻することです。
回避するには、まずは健康を意識して病気リスクを下げることです。
次に公的な医療や介護の制度を良く調べることです。
日本は皆保険制度をとっているので、健康保険に加入していれば、
「高額療養制度」により、どんなに医療費がかかっても、
上限が決まっており、自己負担額が大きくなりすぎることはありません。
最後に
この10年間でシニア世帯の家計を見ると、年金をメインとする収入は、
10年間で約14,000円が減りました。しかし、税金や社会保険料の負担額はほぼ同じ。
2006年の時点でもシニア家計は支出が収入を上回り、月に約37,000円の赤字でしたが、
10年後の2016年は収入が約14,000円減ったので、毎月の赤字が約51,000円に増えました。
つまり年間で61万円、65歳でリタイアして、
85歳まで生活するとして約1,200万円のなってしまいます。
どうしますかね。これへの対策はやはり働くことですね。
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