定年になって、現役時代の毎日が慌ただしく、
目の前の仕事に追われていた頃には、考えもしなかったことですが、
定年を過ぎて、再雇用契約となり、一応フルタイムで働いていますが、
多少は余裕ができ、自分が歩いてきた道を振り返ってみると、
会社で過ごした時間の多さに驚かされます。
僕は、1982年4月1日に入社して、2017年9月30日に定年退職しましました。
その間、35年6か月。
365日×35年+183日=12,958日
なおこの期間、閏(うるう)年が、9回あったので、12,967日。
定年後 過ごし方 会社の業務で使った時間
さて、僕が正社員として過ごした日数が、12,967日。
その間、出勤した数字を概算で出してみます。
12,967日だと分かりにくいので、週単位で考えてみたいと思います。
でも、週単位でも分かりにくいので月単位で出すことにしました。
まず僕が正社員時代には426ヵ月。
1ヵ月、これは概算ですが、約24日働いたとして1日拘束時間が9時間ですが、
現役時代は、残業、休日出勤、有休も取らないという状態でしたので、
これはあくまで僕の感覚ですが、
24日×10時間×426ヵ月で、102,240時間も会社に捧げたことになります。
ぞっとしますね。
きちんと定時勤務を守った場合は、約8万時間だそうなので、
僕の場合は約27%も長く働いたことになります。
しかももっと怖いのは、
これに通勤時間も入れると24日×2時間×426ヵ月で、プラス20,448時間。
これに出張に行っていた時間もプラスすると、約123,000時間を
会社生活に費やしたことになります。
これを逆に日にちに換算すると5,125日。
5,125日÷12,967日≒40%
つまり、出勤日も休みの日も関係なく、
一日10時間近く会社に拘束されて事になります。
どう思います?ぞっとしますね。
定年後 過ごし方 残された時間は、6万時間って
それを定年後、自分の時間として使うとなると?
1日12時間で、60才から74才の15年間は比較的自分で動けるので、
約65,700時間になります。
つまり、75歳になるまで、自立を維持していけば、
好きに使える時間が、6万時間以上ある分けです。
これってすごいよね。
定年後 過ごし方 残された時間は、8万時間って
しかも、「定年後 50歳からの生き方、終わり方」楠木新氏によると、
75才からは多少の介助を得たとしても、85才まで生きたなら、
5.5時間×365日×10年で、約2万時間。
つまり、定年後、うまくいけば約8万時間を手に入れる可能性がある訳です。
これは、普通のサラリーマンが、新卒から定年まで、
30数年間会社で過ごした時間に匹敵するわけです。
最初、この論理を読んだとき、別に時間がまとめてくるわけではないので
取らぬ狸のなんとだよね、バカらしい。
と、一蹴してしまったのです。
でも、落ち着いて考えてみると、
そんなもん、いくつまで生きるかわからないから、そんな計算なんて無駄だよ、
と言ってしまうのは簡単ですが、もし、20年、30年経って、
結果的にあなたのその時間あったとしたらどうしますか?
最後に
僕は、あるウェブ記事で読んだのですが、本当の話か、
それともたとえ話か分かりませんが、
ある90才のおばあさんが、60才でヴァイオリンを始めなかったことを
唯一後悔しているいう話です。
60才の時は、60才から始めるなんてもう遅いよ、と周囲からも言われ、
自分も思ったので始めなかったのですが、それをとても後悔しているということです。
つまり、定年後、計算上、自分が使える時間が、6万時間、8万時間あることをバカにして、
もし無駄に使ってしまったとしたら、結果としてその人が、
80才、85才、もしかしてそれ以上生きたとしたら、とても後悔するのではないか、
と思うのです。
だから、当たり前のことですが、毎日、毎日を
大切に生きることに尽きるのでは僕は強く思います。
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