こんにちは、
怪獣&特撮映画大好きのこめまるです。
僕が所属するおじさん映画研究会では、毎月決まった日時にオンラインで集まって映画談議を交わして盛り上がっています。
そんな中、特別に怪獣映画好き、特撮映画好きを自称するマニア5人だけで怪獣映画をテーマに集まろうということになりました。
なぜかというと、僕が『ゴジラ-1.0』を見てゴジラファンになった人たちのために、ゴジラ映画のどの作品をどんな順番で見たらいいかということをまとめた記事をアップしたことからです。
この記事自体は、お陰様で参考になったという多くの意見をもらいました。
ところが、上記の僕以外の4人から
「怪獣はゴジラだけじゃないぞ!」という意見が出てきたのです。
それならいっそこの5人で集まって俺たちの怪獣映画ランキングを作ろうじゃないか、ということになりました。
それをこれからご紹介します。
怪獣映画ランキング 俺たちのベスト5
僕が所属するおじさん映画研究会、略してお映研の怪獣映画ランキングベスト5、つまり俺たちのベスト5は、次の5作品になりました。
ゴジラ:第1作目永遠のレジェンド
1954年(昭和29年)11月3日公開。
以来、長い時が経ってもなお世界を魅了し続けている怪獣王ゴジラは偉大。
1954年(昭和29年)当時の日本国民が持っていた戦争の記憶と核への恐怖が、ゴジラの猛威が重なるように感じてしまう作品です。
当時の製作した人たちの「戦争反対、原水爆反対」の強いメッセージは、現代においてはより強く感じさせます。
この作品でも怪獣映画、特撮映画としてクローズアップされがちですが、まさにそれを超えたただ一つの作品で、メンバー全員一致でこの作品が1位となりました。
当然1位はこれですね。1954年公開の初代『ゴジラ』。怪獣が存在する限り譲れないね。
この作品は怪獣映画というジャンルを超越してますね。
キング・コング:ヒロインとの絆に感動
1933年に製作された名作として名高い怪獣映画「キング・コング」を、ニュージーランド出身の映画監督ピーター・ジャクソンがリメイクした作品です。
「キング・コング」は、1976年にもヒロイン役ジェシカ・ラングでリメイクされました。
しかしこの2005年版はVFXで創造されたキング・コングが、まるで生きているような質感に加え、コングとヒロイン(ナオミ・ワッツ)との絆をより濃密に描いたドラマ性が魅力的です。
ヒロイン同士の魅力はどちらとも言えませんが、映像のスペクタクル度とドラマ性の高さで2005年版を選びました。
キング・コング映画は、全部好きだけど、1作だけとなると悩んだ末にこれね。
そう2005年のナオミ・ワッツ主演の『キング・コング』。ナオミ・ワッツが最高に美しくてチャーミング。コングとラブラブなのがすっごく素敵だった。
ロストワールド:怪獣のように暴れる恐竜
僕が初めて、マイクル・クライトン作のベスト・セラー小説「ジュラシック・パーク」を読んで、スピルバーグが映画化してくれたらいいなって思っていたら正夢となり、1993年の第1作「ジュラシック・パーク」が公開された時は衝撃的でした。
その第1作目には、映像や展開にもアカデミックな雰囲気の中に格調がありました。
ところが前作から4年の当作品は、再び島を訪れた調査隊の死闘を描いたシリーズ第2弾で、崖からのトレーラー落下危機などスリル満点でドキドキの連続でした。
しかもアメリカ本土に上陸したティラノサウルスが、大暴れして人々を襲うまさに怪獣映画!
前作に続いてのスピルバーグ監督でしたが、パニックの狂い咲きで大いに楽しませてくれた作品です。
僕こそ意外な作品になるかな。
ジュラシック・パーク第2弾の『ロストワールド』。
人によっては怪獣映画じゃない!と言うかもしれないけど、スピルバーグ監督が面白がっているとしか思えないようなスリル満点、パニックの狂い咲き。
ティラノサウルスが、サンディエゴの街を暴れまわるシーンなどは、まさに怪獣映画そのものだと思ったよ。
ガメラ3邪神<イリス>覚醒:京都が!
シリーズ第1作『ガメラ 大怪獣空中決戦』で、鳥類学者を演じた中山忍さんが同役を再び演じ好演しました。
ガメラによって渋谷が壊滅し、古都・京都が炎上する様は、身近に迫る大パニックをSFXでリアルに描写した作品です。
平成ガメラ3部作は、いまだに特撮の頂点とも言える作品です。
その中でも1999年のガメラ3は「よくわかんないけど、凄い作品を観た!」と語り継がれる傑作です。
平成ガメラ三部作は傑作揃い。でも私の中ではやはり平成ガメラ第三弾の『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』。
古都京都が破壊されるシーンは衝撃だった。そしてよくわからない終わり方がずっと心に残る。これも製作側の意図か。
サンダ対ガイラ:怪獣映画のバイブル
「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」(1966年)
不死身の細胞から生まれた海の怪獣ガイラと山の怪獣サンダが繰り広げる破壊を、超スペクタクルに描いたSF娯楽大作です。
「フランケンシュタイン対地底怪獣」の続編。
製作:田中友幸、監督:本多猪四郎、特技監督:円谷英二という、初代ゴジラを生み出した黄金トリオが描いたフランケンシュタインの世界観は、姿や表情が人間に近いこともあり、より不気味さと怖さで身震いさせられる作品です。
俺の大好きなドゴラも大魔神もランキングされてなくて、『宇宙大怪獣ドゴラ』と言いたいところだけど、なんと言っても推しは怪獣映画のバイブルとも言える『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ゴジラ』だね。
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怪獣映画ランキングについて語り合う
メンバーが集まる前に、事前に管理人のよしおさんから、ランキングサイトで取り上げている怪獣映画の最新(2024年12月6日現在)のリストが送られて来て、意見を聞かせてほしいと言われました。
メンバー各自は、受取ったリストに41作品も載っているので、最初は少しは驚いたようですが、そこはやはり全員怪獣&特撮好きです。
ほとんどの作品は観ていて、自分の意見などもまとめてオンライン・ミーティングに集まりました。
その模様を以下に書いていきます。
怪獣と特撮大好きメンバー5人の紹介
それでは、集まったメンバー5人を紹介します。
まず、お映研の管理人よしおさん
小学校低学年の時「ウルトラQ」「ウルトラマン」に洗脳され、以来怪獣&恐竜オタクまっしぐら。
結婚前の奥さんとのデート場所は、ほぼ恐竜展だったというから念入り。
ちなみに第一子誕生は、1993年公開したばかりの「ジュラシック・パーク」を奥さんと一緒に観に行って、それで奥さんが産気づいたとか。
定年退職後は、家具&ホームファッションのチェーン店でアルバイト中。
次が、かっちゃん
よしおさんの友人。
少し変わった感性の持ち主で、サイコものやスリラー、サスペンス映画が好きだそうで、映画に関しては変態的趣向の持ち主とか。
その趣向はあくまで映画においてだけ、と本人からきつく言われています。
だから怪獣映画でもどんな変化球が来るか楽しみ。
3人目がわかさん
よしおさんの会社の先輩。
「ウルトラQ」「ウルトラマン」に夢中になった世代でカラオケに行けば「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」を絶叫。
ガメラが大好きで、特に平成ガメラ3部作については口角泡を飛ばして熱く語る御方。でも普段は物静かな紳士なのです。
4人目がとっちゃん
唯一の女性。多分5人の中では一番年下。
よしおさんのアルバイト先の同僚で、お互い休憩時間にゴジラとコングの話しで盛り上がり、このコミュニティに引っ張りこまれたそうです。
美女とコングは、惹きつけ合うのか、コング映画は全8作を台詞を覚えるくらい何度も観ているそうです。
最後が、このブログの管理人である僕、こめまる
よしおとは中学時代の同級生。高校、大学は違ってましたが一緒に上京し、その後も交友関係が続いている。つまり50年来の友人ということですね。
僕は小学生の時TVで観た初代のゴジラの映画に衝撃を受け、ゴジラマニア暦半世紀超え!
当然東宝の全30作、ハリウッド版5作、アニメ3部作、ネトフリのゴジラS.Pは全て繰り返し見ています。
怪獣映画ランキング1位から41位
以下の怪獣映画ランキングが、よしおさんからメンバーに渡されたものです。
- 怪獣映画ランキング
1位ゴジラ(1954年)
2位ガメラ2 レギオン襲来(1996年)
3位シン・ゴジラ(2016年)
4位ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年)
5位ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年)アメリカ
6位ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年)
7位パシフィック・リム(2013年)アメリカ
8位ゴジラVSデストロイア(1995年)
9位ゴジラVSモスラ(1992年)
10位キングコング対ゴジラ(1962年) - 11位怪獣大戦争(1965年)
12位ゴジラVSビオランテ(1989年)
13位ゴジラ対メカゴジラ(1974年)
14位モスラ(1961年)
15位ゴジラVSキングギドラ(1991年)
16位キングコング:髑髏島の巨神(2017年)アメリカ
17位ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年)アメリカ
18位三大怪獣 地球最大の決戦(1964年)
19位GODZILLA ゴジラ(2014年)アメリカ
20位キング・コング(1933年)アメリカ - 21位ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年)
22位フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年)
23位大怪獣ガメラ(1965年)
24位怪獣総進撃(1968年)
25位ゴジラ×メカゴジラ(2002年)
26位ゴジラ2000 ミレニアム(1999年)
27位小さき勇者たち ~ガメラ~(2006年)
28位ゴジラの逆襲(1955年)
29位大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス(1967年)
30位ゴジラ-1.0(2023年) - 31位トレマーズ(1989年)アメリカ
32位大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン(1966年)
33位クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年)アメリカ
34位怪獣島の決戦 ゴジラの息子(1967年)
35位ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣(1969年)
36位原子怪獣現わる(1953年)アメリカ
37位トロール・ハンター(2010年)ノルウエー
38位ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃(1969年)
39位極地からの怪物 大カマキリの脅威(1957年)アメリカ
40位GODZILLA ゴジラ(1998年)
41位グエムル -漢江の怪物-(2006年)韓国
僕などは、受け取った直後は41作品もあるのかよ!と少し驚きましたが、やはり好きなだけに興味が湧き、惹きこまれました。
ざっと見ただけでもさすがにゴジラとガメラの人気は高いなと感心もしました。
ただ意外に思ったのは、昨年(2023年)大ヒットした『ゴジラ-1.0』が、30位とかなり低めの順位だったことです。
多分公開されたばかりというハンディがあるからで今後伸びてくるでしょうか。
そんなことから30位以降には、”へえ”と思わせる作品と、”なぜ”と思われる作品が点在しています。
まず”へえ”と思ったのが41位にランクされた韓国の社会派の巨匠ポン・ジュノ監督の『グエムル -漢江の怪物-』。
この作品、僕も観ておもしろいと感じましたが、怪獣映画にランクされるとは意外でした。
次に”なぜ”と思ったのが、40位にランクされた『GODZILLA ゴジラ(1998年)』。
この作品のゴジラは、海中をまるでイグアナのように自在に泳ぎ、今までのゴジラにない柔軟さと機能性を備えていましたが、従来との形態の差が、受け入れられず、不人気な作品でした。
しかし僕はこの作品が嫌いじゃありません。
パニック映画という視点では、かなりな傑作だと思うので、もっと高い評価があったも良いと思います。
残念だったのは、39位にランキングされた『大カマキリの脅威』を観ていないことです。
67年前の古い作品で、僕が利用しているいくつかの動画配信サービスでも観ることが出来ないのです。
怪獣映画ランキングについて語り合う
みなさん、このランキングを見てどう思いますか?
まず、全体を見て気づくことある?
『ゴジラ』の第1作目が1位なのは嬉しいね。
コジラだけのランキングでは確か6位に甘んじてた。『シン・ゴジラ』も3位と高評価。
ゴジラファン=怪獣ファンではないってことね。
その証拠に、ゴジラランキングでは22位と下位だった『キングコング対ゴジラ』が10位だものね。
それにしてもキングコングのランキングが全体的に低すぎでむかつく。
大体、キングコングって怪獣?
僕が悲しいのは、「ジュラシックパーク」や「ジュラシックワールド」などの恐竜映画が全くランキングされてないこと。
恐竜は現存してないし、怪獣自体、恐竜のイメージから生まれたものだろ?
それなら怪獣映画に入れてもいいと思うんだけどな。キングコングやランペイジも入ってるんだから。
いや、私は怪獣と恐竜は分けるべきと思う。
つまり恐竜映画は現実にいたものを再現したけど、怪獣映画はあくまで空想の産物だろ?
その意味では、キングコングはあれだけ巨大なものはいないから怪獣のカテゴリーに入れていいと思う。
それにしてもガメラは強いね。
平成ガメラシリーズの3作が、全てベスト10入りだもんね。
金子修介監督と樋口真嗣特技監督のコンビで製作したからだろうね。なんと言っても樋口さんは「シン・ゴジラ」でも特技監督を務めてるし。
怪獣映画と言えば「ゴジラ」「ガメラ」が二強だろうね。
それに次ぐのがモスラ、キングギドラ、そしてラドンだね。
ただ、ラドンの単独映画『空の大怪獣 ラドン』(1956年)がランキングされてないのが淋しい。
ラドンは『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で登場するからいいじゃない。
それにしてもこの作品のラドンは、凄かった。
俺が高く評価している『宇宙大怪獣ドゴラ』が入っていないのが悲しい。
いい映画なんだけどなあ。。。
でも『サンダ対ガイラ』が、22位と健闘しているのが嬉しいね。
キングコングの映画で私が一番好きな『キング・コング』(2005)がないのが淋しいわ。これは1933年の初代コングのリメイク版の第2弾。
コングと言えば美女。1976年にリメイクされた方はジェシカ・ラングで、セクシーさではラングだけど、2005年版のナオミ・ワッツとコングの絡みが最高だったわ。
このランキングを見て一番の驚きと納得は『パシフィックリム』が7位という上位にランクされたことだと思う。
2014年に出た、別冊映画秘宝「怪獣映画読本」の中で『パシフィックリム』は日本の特撮に黒船的衝撃を与えたと書かれている。
そうかもね。その衝撃が製作側にもいい影響を与えたんじゃない?『パシフィックリム』後に製作された『シン・ゴジラ』と『ゴジラ-1.0』は明らかに成長しているを感じる。
さて、まだ語り足りないかもしれませんが、色々意見が出揃ったようですので、この辺りでお開きにしたいと思います。皆さん、貴重なご意見ありがとうございました。
さすがにこの5人が集まると議論は白熱しました。
しかも渡されたランキング以外の作品なんかもどんどん出てきたりして収拾がつかなくなるんじゃないかと思ったほどです。
でもやはり最後は1954年に公開された第1作目の『ゴジラ』は別格でした。
全員がこの作品に対して、強い敬意を払っていることがひしひしと伝わってきました。
怪獣はどこまで含まれるの?
「怪獣」とは。
三省堂の新明解国語辞典第八版によると以下の内容が記されています。
②化石時代の爬虫類などにヒントを得て漫画・映画・テレビなどで創作された、不気味で大きな動物。
つまり怪獣の造形は、化石から復元された恐竜などをヒントにしていますが、人間の想像が作り上げたものなのです。
そして恐ろし気で大きな動物であるのです。
そうなると「ウルトラQ」に出てくるカネゴンは怪獣というよりも化け物もしくは怪物と言ったほうがいいかもしれませんね。
また恐竜映画は怪獣映画に入れて良いのか?という議論もあります。
今回僕は恐竜映画を怪獣映画に含みました。
なぜなら、恐竜は現存していません。いくらその姿かたちは化石から復元できても動きや鳴き声などの生態は、あくまで人間の想像だからです。
怪獣や恐竜が特に子供たちに人気なのがよくわかります。
それはそれらから想像の世界を無限に広げられるからです。
ところが現実を知ってしまった大人は、そんな無限に想像することを忘れてしまいます。
僕は、子供の頃の無限の想像力を持ち続けたいと思っています。
それには怪獣映画が必要なのです。
まとめ
ゴジラだけが怪獣ではない、という意見の下、いろんな怪獣映画作品について仲間で集まって語り合うことは、とても楽しい時間でした。
マニア5人が集まって怪獣映画ランキングについて話し合った結果、第1位は、全員一致で初代『ゴジラ』(1954年)でした。
しかし、あとの4作品は、僅かな差だったので、ランキングとは言いつつも順位はつけずにベスト5としています。
『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督が、次もゴジラ映画を作るとインタビューに答えている記事を読みました。
その中で、次作は、ぜひゴジラ-1.0を超えたいとも語っておられ、俄然期待してしまいます。
これに『シン・ゴジラ』の製作に携わった樋口真嗣氏や庵野秀明氏が絡むと凄い映画が出来ると思ってしまうんですが、どうなるんでしょうか。
また来年夏には、スピルバーグ総監督の下、『ジュラシック・ワールド』のシリーズ第7弾が公開予定だそうです。
どんな恐竜が出てくるのか、ストーリー展開も大いに気になるところです。
オーエンとクレアの仲は?そしてクーロンとして生まれたメイジーのその後の運命は?
2025年以降も怪獣&特撮映画から目が離せません。
U-NEXTに加入すると、今回ご紹介したベスト5はもちろん、たくさんの怪獣映画が観られます。
また31日間無料トライアルのサービスがあり、いますぐに観られるのが嬉しいですね。
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