こんにちは、
こめまるです。
ジェフ・ベックさんを偲んで以下を記します。
ジェフ・ベックさんが1月10日に亡くなりました。
公式ツイッターによると細菌性髄膜炎を患った後、安らかに息を引き取ったそうです。
78歳でした。
報じている新聞によると1944年6月24日ロンドンの郊外ウォリントンの生まれ。幼い頃からロックを好み、10代でギターを自作。エリック・クラプトンが1965年に脱退したヤードバーズに加入。その後は自身でグループを結成しながら主にソロで活動して行きました。
米音楽界最高の栄誉とされるグラミー賞を8度受賞。またヤードバーズとソロそれぞれの活動が評価され、1992年と2009年の2度「ロックの殿堂」入りを果たしています。
ジェフ・ベックの洗礼を浴びる 1977年
僕は、1977年3月に大学入学にため上京。大学前の喫茶店でアルバイトしながら大学に通う生活を始めました。アルバイトの時給は350円。当時としても低めでしたが、学校近くでバイトをすることで大学に通わなくなることを避けたかったためです。
でも月額でせいぜい4万円少々でしたから、家賃約1万円を払うとまさに貧乏学生の生活でした。
それでも好きだった音楽をやりたくてバンドのサークルに入りエレキベースを買ってそれなりに活動していました。
さて大学に入るまでは好きなミュージシャンというとザ・ビートルズ、サイモンとガーファンクル、そしてボブ・ディランにクイーンでした。
エリック・クラプトンの名前くらいは知っていましたが、ジェフ・ベックのことは知らず、先輩たちの話しには付いていけませんでした。
サークルにはいくつかのバンドがあり、その中にジェフ・ベックをコピーしているバンドがいて、格好も長髪で完全にジェフ・ベックを意識したものでした。
僕は、授業が終わるといつも部室によりサークルの人たちの演奏を聴いていました。
その中でも気に入ったのがジェフ・ベックでした。まさにジェフ・ベックの洗礼を浴びた時でした。
ジェフ・ベックの実演を聴く
かと言って貧乏学生だし、当時はLPも高価でそんな先輩たちの弾くジェフ・ベックのコピーで曲を覚えたのというのが正直なところです。
またラジオで聴いていたかもしれません。また先輩からLPを借りて、下宿の隣の先輩の部屋で聴いたこともあります。
ただ、アルバイトが忙しくバンドのサークルも1年ほどで辞めてしまったのは今から考えると惜しいです。
そして時は過ぎ僕は社会人に。そんな中、仕事仲間にロックオタクの人がいて、実際に見たことはないですが、コレクションのレコードで部屋が傾いていると言われるほどのコレクターで僕はこの人と懇意で、何度かロックコンサートのチケットを取ってもらいました。
確かローリング・ストーンズは2回武道館に行きました。
そんな中にジェフ・ベックのものもあったのです。ただ単独公演ではなくいくつかのバンドは出演するコンサートでした。
ジェフ・ベックは2、3のステージでギターを披露しましたが、それは不思議な光景でした。
当時は80年代後半、ジェフ・ベックは、既に40代で世界的なスーパースターです。
でもステージ正面から斜め後方に下がって、しかも斜に構えてひたむきにギターを弾いているだけなのです。なんて控えめでシャイな人なのかと感じました。
実際今朝のラジオでも実際にジェフ・ベックにあった音楽評論家の方は、控えめでシャイな人柄で、来日しても出歩くよりもホテルの部屋でギターを弾くのを好んでいたと語っていました。
今朝の東京新聞にも、ラジオDJの矢口清治氏は、次のコメント寄せられています。
「過去に縛られず、世間的な評価にも関心はなかったのではないか。ピュアな天才だったと思います。」
以下3枚のアルバムをご紹介します。僕が学生時代に特に影響を受け、特に好きなアルバムです。
ジェフ・ベック Blow By Blow 1975年
LPレコード Blow By Blow<Orange Vinyl/完全生産限定盤> Jeff Beck
ジェフ・ベック 1975年発売 『Blow By Blow』のアナログ盤(カラー・ヴァイナル)
ビートルズとの仕事で知られるジョージ・マーティンをプロデューサーに迎えて制作され、初のソロ名義作品として発表されたアルバム。
マハヴィシュヌ・オーケストラにインスパイアされたジャズ・ロック的なアプローチを昇華させて創りあげたギター・インストゥルメンタル・アルバムの最高峰。
スティーヴィー・ワンダーが書き下ろした「悲しみの恋人達(Cause We’ve Ended as Lovers)」のカヴァーでも知られる1枚。
ジェフ・ベック Wired 1976年
LPレコード Wired<Blueberry Vinyl/完全生産限定盤> Jeff Beck
ジェフ・ベック 1976年発売 『Wired』のアナログ盤(カラー・ヴァイナル)
前作『ブロウ・バイ・ブロウ』と並び証される名盤にして、よりクロスオーヴァー・サウンドへと傾倒したアルバム。
ナラダ・マイケル・ウォルデンやヤン・ハマーら腕利きのミュージシャンとのセッションで繰り拡げられるスリリングなプレイに感嘆する究極の作品。
代表曲ともなった「レッド・ブーツ」や「蒼き風(Blue Wind)」などでのダイナミックなプレイから哀愁を帯びた「ラヴ・イズ・グリーン」まで高いポテンシャルに貫かれた内容。
ジェフ・ベック ベック・ボガート&アピス 1973年
ジェフ・ベック・グループを解散させた1972年、かつてベックの構想に上がっていた元ヴァニラ・ファッジ~カクタスのティム・ボガート(B)とカーマイン・アピス(Dr)からなる破格のパワー・トリオがついに実現。
圧倒的なテクニックを誇るリズム・セクションに対峙するベックのギターというスタイルは、まさにロック界のドリーム・セッション。
「レディー」や「君に首ったけ」、S.ワンダー作の「迷信」などで炸裂するグルーヴィーで骨太なサウンドに圧倒される。
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