こんにちは、
こめまるです。
帰らないおじさん、と言われて、えっ?俺のことか?と瞬時に思った僕は、現役サラリーマン時代は、残業に明け暮れ、休日出勤はし、まさに好きな言葉ではないが、社畜と呼ばれてもいい、従順な会社員でした。
休みの日も家で仕事をする、モーレツサラリーマンというとまだ仕事に対して前向きなイメージがありますが、どちらかというと仕方なくと言ったほうが良いサラリーマンでした。
帰らないおじさん 働き方改革
最初、どこかの公園に集まって何かをしようという4人のおじさんたち。
しかし、時間が遅いわけではない。
だってその公園ではまだ小学生が遊んでいる。
つまり午後5時前。
では、このおじさんたちは、会社勤めではない?
単に背広を着ているだけ?
さて、一方、渡辺課長は、定時の午後6時を過ぎ、課員の視線が集まるの感じ、仕事をやめる。課員たちの「お疲れ様」という声を聴きながら、一旦は帰宅しようと、「今から帰る」とLINEに入力したが、何を思ったか、その文章は消してしまった。
そして公園のベンチに一人座り、煙草を吸っていると楽しそうにはしゃいでいる4人のおじさんたちと知り合いになる。
平成も終わりに近づくころから、「働き方改革」という言葉を耳にするようになった。
簡単に言えば、昭和的な働き方である長時間労働を止めなはれ、ということ。
また生産性の向上と多様な就労形態を工夫しろということ。
そして最初のとっかかりとしての定時退社。
僕ならおお喜びだが、中には犠牲者と言ってはおおげさだが、困る人も出てきた。
つまり時代の変化にアジャスト出来な人たち、
帰らないおじさんを生み出すサイクル
残業が当たり前で、残業ありきで生活費、住宅ローン、子供の教育費を賄ってきたおじさんたちは、経済的余裕がなくなり、かと言って早く家に帰れば、父親不在に慣れていた家族からは、迷惑がられ、つまり居場所がなくなってしまったおじさんたち。
そんなおじさんたちは、どうしたいいのか?
残業をしてはいけないのだから、会社に残ってはいけない。
かといって、まっすぐ帰宅すると家族から疎まれる。
残業代が出なくなったので飲み屋にしけこむこともできない。
つまりこの漫画で描かれている「帰らないおじさん」の出現なのです。
でも、おじさんたちにもまだプライドが残っている。
帰れないおじさんではなく、帰「ら」ないおじさんなのだ。
あくまで自分の意志で帰らないのだ、と思っている。
まとめ
西村マリコさんの『帰らないおじさん』を読みました。少しの衝撃と大きなる勇気をもらいました。
何度読み返してもいろんな角度から考察できる。
多分、作者も考えていなかったような、考え方がこの漫画から出てくると思う。
全部で16章あるが、ネタバレしない程度に考察していきたい。
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