こんにちは、
こめまるです。
既に定年を迎えた人や、あと数年で定年と言う方は、そんな誤解がないと思いますが、
30代から40代のまだ定年に対して現実味がない人の中には、再雇用制度でも、そのまま同じ条件で働けると思っている人がいるようです。
ここで念のために確認しておきましょう。
定年再雇用 2013年4月から改正された制度
2013年4月から定年再雇用に関する制度は改正されました。
それは、改正高年齢者雇用安定法というものが施行され、企業は、65歳までの希望者全員を雇用する義務が生まれたのです。
実は、当時55歳だった僕は、このことをよく知らなくて、取引先の方から、教えてもらった次第でした。
ある日、取引先の僕より年下の部長クラスの方(以降A氏)が、定年後も僕と一緒に仕事がして行きたいですね、とお世辞的なことを言うので、僕が、まあ、会社が引き続き雇ってくれればね、といったら、
A氏は、えっ!知らなんですか?政府の指導で、企業は希望する社員は65歳まで雇う義務が出来たんですよ、と教えてくれたのです。
定年再雇用 再雇用の契約書見て現実を知る
A氏が教えてくれた時点では、僕は定年後は自分の好きな仕事をしたいと考えていて、いや、僕は定年で辞めますから、と言った憶えがありました。
しかし、時は流れ、独立するまでの準備が整わなく、結局再雇用制度を利用することになり、僕は昨年夏に定年まであと2ヵ月という時に会社と有期の契約社員として契約しました。
その契約書に書いてあったことは、いつもで見られるように家の机の棚に置いてありますが、
業務時間は、現役時代と同じで、
週休2日で9:30~18:30(休憩1時間)実拘束9時間、
有休あり、社会保険は、会社負担、
業務内容は、ザクッとしたもので僕が所属していた部署の仕事というものでした。
肝心の給料の方は、手当関係は、通勤手当以外は、全て白紙になり、代わりに特別手当というよくわからないものが多少ついていました。
現役時代に比べ、約2/3ほどの収入になりました。
しかも賞与もでるということで、まあ、悪くないかな、ということで契約しました。
それから今年9月末までの1年間、とりあえず勤めましたが、正直、理想と現実の格差に悩みました。
それは改めて書きたいと思います。
定年再雇用 社員研修での誤解を修正
経営人事コンサルタント、中小企業診断士で、さまざまな企業でコンサルタント業務を行われ独立。
現在、高齢者雇用アドバイザーとして活躍されている榎本雅一氏は、ある定年をテーマにした本に次のような現場に出くわしてあわてたと書かれています。
60歳までに知らないとヤバい 定年再雇用の現実 (角川SSC新書)
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榎本氏は、『60歳までに知らないとヤバイ 定年再雇用の現実』という著書もあるくらい定年再雇用の現実を熟知されている方です。
ある企業で、30代~40代の複数の社員対象に研修を行ったところ、次のような質問を受けたそうです。
「再雇用制度のおかげで、65歳までこれまで通りに働けるようになったのですね?」
「仕事も給料も労働時間も定年時の条件のまま継続するという理解でよいのですね?」
そのような質問を受けて、榎本氏がすぐに訂正をしたのはいうまでもありません。
多くの企業では、定年は60歳のままで、一旦定年退職して改めて有期の契約社員または嘱託社員として採用するという方法を取っています。
だから、当然ほとんどの場合、給料は下がりますし、業務内容はもちろん、労働時間も変わります。
まとめ
2013年と言えば5年前。
この5年間で、定年を取り巻く状況は大きく変わったと思います。
僕は、約6年前より副業を考えるようになりました。
それは多少でも収入を増やしたかったからです。
でもなかなか上手くいかず、結局定年後、再雇用制度を利用するということにしました。
そしてそれも2年目に突入しました。
でも、これで最後だと思っています。
なぜなら再雇用制度も利用できるのは5年間、つまり65歳の誕生日月の月末までです。
ずっと働きたい人にはそこから新規で仕事を見つけるのは辛いですね。
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