定年後の映画 アバウト・シュミット アメリカも日本と同じ?

定年をテーマにした映画はどれほどあるんでしょうか?

ちょっとわかりませんが、

最近では、内館牧子原作の「終わった人」が

舘ひろしと黒木瞳の共演で話題になりました。

僕は、どうもいかにも一般受けした設定が鼻につき観ていません。

いけないですね。

観ていないと批評もなにも出来ないですから。

観た映画では、山田洋次監督の「家族はつらいよ」があります。

これは、橋爪功演じる70代の夫とその妻吉行和子との

ドタバタをコミカルに描いていますが、定年後を夫婦の関係を鋭く突いていると思います。

そんな中で、アメリカ映画「アバウト・シュミット」は、

定年退職した男性をストレートに描いた名作だと思います。




定年後の映画 アバウト・シュミット アメリカも日本も一緒

名優ジャック・ニコルソン演じる主人公シュミットは、

60代半ばで、定年退職日を迎えます。最後の役職は、保険会社の部長代理でした。

その夜、近くのレストランで、ハッピーリタイアメントを祝う会が開催されました。

妻も招けれ一緒に出席。日本でも送別会なんて開きますが、奥さんは呼ばないかな。

その場で、友人たちや職場の後任者などからスピーチを受けます。

後任者からは、いつでも遊びに来てほしい、そしてこれからも指導いただければ嬉しい、

なんてメッセージを受けます。

こんなところ、アメリカも日本も同じですね。

送別会でのメッセージは、その時だけの言葉で、

その言葉を鵜呑みにして後日、会社に遊びに行っても疎まれるから、

行かない方がいいですね。

実際、シュミットも退職後、一度会社に立ち寄るが、

後任者は忙しいからとあからさまに嫌な態度を見せ、

引き継ぎ資料も段ボールに入ったままで、シュミットは寂しい思いをします。

定年後の映画 アバウト・シュミット 去る者は日々に疎し

一緒に働いていた同僚が辞めるときは辛いものですし、

その人がやっていた仕事はどうするんだ、なんて思いますが、

会社組織の場合は、なんとかなるものです。

だから、去る人は、自分がいなくなったら大変かな、と思う必要はありません。

実際、しばらくは残されたメンバーは大変かもしれませんが、

その内にいたことも忘れ去られます。

そう、去る者は日々に疎しなのです。

とにかくシュミットは、退職後やることがないし、

会社に立ち寄っても鬱陶しく思われるだけ、

その内、部屋で横になってTVのリモコンが手放せない状態になります。



定年後の映画 アバウト・シュミット 新しい自分の発見する

しかも、その後シュミットに試練が訪れます。

妻がまもなく急死。

遺品の整理をしていたら、親友と妻の不倫の事実を知り、その親友に怒りをぶちまけます。

しかし、どうにもならず食事の片付けもしなくなり無気力な日々を過ごす。

さすがにこれではいけないと、

「もう先は長くない、無駄に過ごすわけにはいかない」と自分で車を運転して旅に出ます。

自分の故郷や通った大学などを巡りますが、過去の良い思い出は蘇らず、

厳しい現実を知って余計辛いくなっていきます。

しかも、一人娘の婚約者やその家族と会っても、

価値観の違いから疎外感を味わい、どんどん孤独感を味わっていきます。

まとめ

そんなシュミットを救ったのが、テレビを観る毎日から知った、

アフリカの子供たちを援助するプログラムでした。

シュミットは、そのプログラムで、6歳の少年ンドゥグの存在を知り義父になります。

そしてその少年に手紙を書くようになっていました。

怒りのやり場に困る娘の結婚式から戻ると、

そのアフリカの子供たちを支援する団体から手紙が届いていました。

その中にンドゥグが描いた太陽の下で手をつなぐ人の絵があったのです。

その絵を見ながら涙するシュミットの姿がエンディングでした。

なにか教えてくれる映画です。



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