TOKYOタクシーと下町の太陽を観て”昭和の記憶”が蘇る

映画
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こんにちは、
こめまるです。

先日、近所の映画館に妻と「TOKYOタクシー」を観に行ってきました。

「TOKYOタクシー」は、その内には観に行こうと思っていました。
ちょうど聴いていたTBSラジオ番組「こねくと」の中の「アメリカ流れ者」というコーナーで、アメリカ在住の映画評論家・町山智浩さんが、この映画の素晴らしさを話していました。

その内容を聴いて、これは観ないといけないと思い立ち、妻を誘って徒歩10分で行ける近所の映画館に観に行きました。

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『TOKYOタクシー』が胸に残った理由

映画「TOKYOタクシー」を観て、心を大きく揺さぶられました。
特に印象に残ったのは、主人公の倍賞千恵子さん演じるおばあさんの若き日の回想シーンです。

回想シーンでは、蒼井優が演じる昭和30年代の女性が背負っていた厳しい生活の現実が、映像を通して鋭く伝わってきました。

家庭や仕事、貧しさ、逃げ場のない社会。
華やかさとは無縁の、しかし確かにそこにあった人生の重みが静かに胸に迫ります。

昭和30年代の女性たち

蒼井優の回想シーンが映し出す現実

「TOKYOタクシー」で描かれる昭和の記憶は、単なる過去の再現ではなく、当時の女性たちが置かれた状況を丁寧に掘り起こすものです。

蒼井優の演技は、痛みや絶望を抱えながらも生き抜こうとする力強さを見事に体現していました。

老いたおばあさんの姿と若き日の悲しみが一つに重なり、物語に深い陰影を与えています。

この回想シーンのリアリティに触れたとき、映画評論家・町山智浩さんが「昭和の女性たちを知るなら、まずは『下町の太陽』を観るべきだ」と語っていたことを思い出しました。

そして僕は、U-NEXTで「下町の太陽」を探し、自分の目で確かめることにしたのです。

「下町の太陽」は原点の一本

「下町の太陽」は、山田洋次監督と倍賞千恵子さんによる初めての共演作。
その後、山田作品に欠かせない存在となった彼女の“原点”がここにあります。

当時まだ21~22歳の倍賞千恵子は、スクリーンいっぱいに伸びやかで真っ直ぐなエネルギーを放っていました。


※昭和のイメージイラスト

派手な美貌や際立つスタイルで押すタイプではありませんが、未来を真正面から見つめるような力強い瞳の輝きが圧倒的です。

歌の上手さもさることながら、彼女がスクリーンに立つだけで場の空気が変わる。
そんな原石のような輝きを確かに感じました。

下町の太陽 動画配信

U-NEXTでは、「下町の太陽」を配信しています。
会員なら追加料金足で観られます。
しかも会員でなくても、31日間の無料トライアルを利用すれば無料で観られますよ^^

「下町の太陽」(1963年)

見どころ
倍賞千恵子のヒット曲「下町の太陽」をベースにした若者応援歌。下町の人たちとインテリの価値観の対比が、幸せや大切にすべきものの在り方を考えさせてくれる。
ストーリー
下町の工場で働く寺島町子は家族と平和に暮らしていた。彼女の恋人・毛利道男は、町子と新居を構える将来を夢見て、正社員登用試験の勉強に励んでいる。そんなある日、町子は弟が、柄の悪い工員・北良介と付き合いがあると知って不安に駆られるが…。

山田洋次×倍賞千恵子が生んだ“まっすぐな眼差し”

倍賞千恵子さんのフィルモグラフィーを振り返ると、この“まっすぐな眼差し”が一貫して魅力の核になっています。
「幸せの黄色いハンカチ」での少し疲れた中年女性、「PLAN75」での孤独を抱えた高齢者、そして「TOKYOタクシー」での壮絶な過去を心に秘めたおばあさん。

どの役にも深い陰影があり、役柄そのものの人生が彼女の表情に映り込んでいるようです。

山田監督が倍賞千恵子を起用し続けた理由は、誰よりも“庶民の生活を生きる女性”をリアルに体現できる女優だからではないかと感じました。

彼女が演じる女性たちはいつも、静かに、しかし確かな強さをもって困難に向き合っています。

作品ににじむ反骨の精神 倍賞千恵子という人

倍賞さんの強さは、銀幕の中だけにとどまりません。
2015年には、安全保障関連法案に対し、彼女は明確に反対の意思を表明しました。

芸能界で公然と政治的意見を述べることが難しい中、信念を曲げない姿勢はまさに“反骨”そのものです。

作品の中で演じる、逆境の中でも逞しく生きる女性たちと彼女自身の生き方が自然に重なり合い、役に説得力を与えているのでしょう。

まとめ

「TOKYOタクシー」と「下町の太陽」の間には約60年の歳月が流れました

「下町の太陽」で山田洋次監督が描きたかったのは、時代に翻弄されながらも懸命に生きようとする庶民の姿でした。

そのテーマを倍賞千恵子の眼差しが鮮やかに体現し、作品に光を与えました。
そして半世紀以上が経った今、その眼差しは「TOKYOタクシー」にも脈々と流れていると僕は感じました。

若き日の痛みを抱えたまま老いた主人公の姿は、倍賞千恵子という女優の歩んできた年月と重なり、観る者に深い余韻を残します。

「下町の太陽」と「TOKYOタクシー」。
世代も時代も違う二本の映画が、一本の線でつながったいると僕は感じたのです。



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