こんにちは、
こめまるです。
僕は、『クラシック名盤 感動サロン』というクラシック音楽のブログも運営しています。
もう2017年4月から続けているので、今年の4月で丸5年になります。
記事数も1,300を超えました。
先日、知人にクラシック音楽のネタなんでそんなに書くことがあるの?
と聞かれましたが、これがあるんだなぁ。
例えば、ベートーヴェンをテーマにブログを書くとします。
ベートーヴェンの9つの交響曲をテーマにしても、各曲にまつわるエピソード、それからそれぞれの曲の推薦盤とそれの視聴記など書けば、簡単に500記事は行きます。
つまり1曲に対して50のレビューは書けるし、”英雄”や”運命”などメジャーな曲なら、100のレビューは書けそうです。
おっと前置きが長くなりましたが、そんなことで毎朝CDを聴いてレビューを書いているのです。
クラウディオ・アラウ 宇野功芳評
さて、先日の2月6日、南米チリ出身の偉大なピアニスト、クラウディオ・アラウのベートーヴェンのピアノ協奏曲を紹介しました。
アラウ&バーンスタイン ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番&「運命」 |
クラウディオ。アラウは1903年生まれで1991年に他界。88歳の長寿を全うしました。
しかもほぼ生涯現役を続け、晩年まで精力的にコンサートやレコーディングを行っていました。
このアラウに対しての宇野功芳氏のコメントが面白い。
60年代にアラウの来日公演を聴きに行ったが、全然面白くなかった、というのです。
当時アラウは、60歳を過ぎた著名なピアニストでした。
歯に衣着せね宇野さんらしいコメントです。しかもそれから20年間面白くなかったのに80歳を過ぎてから一気に高い芸術性を発揮するようになったと記しています。
“青年老い易く学成り難し”
ということですか。
ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集, 他<タワーレコード限定> クラウディオ・アラウ コリン・デイヴィス
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ちなみにクラウディオ・アラウでおすすめなのが、80歳を過ぎてコリン・デイヴィス&シュターツカペレ・ドレスデンと共演して録音したベートーヴェンのピアノ協奏曲全集。
この味わいを知ったらほかの演奏が聴けなくなるくらいの深く滋味あふれる名演。
クラウディオ・アラウに習う
アラウのピアノが素晴らしいのは、ただただ誠実に弾いていくだけなのです。
小賢しい演出などはありません。
ただただ誠実に真摯に弾いていくだけです。
そこから人を感動させる音楽が紡ぎ出されていくのです。
それが、宇野功芳氏の耳には、60歳ではもの足りなくて80歳になってようやく満足行くような音楽になったというということです。
これは音楽の世界だけではないと思います。
つまり60歳を過ぎてもまだまだ成長できるということです。
見習いたいですね。
いや、見習っていくのです。
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