こんにちは、
こめまるです。
映画『長いお別れ』を動画配信サービスで視聴しました。
深い感銘を受けました。
主演が山崎努と松原智恵子が老夫婦役で、その娘二人を竹内結子、蒼井優が演じています。
特に竹内さんに関しては、その後のことを知っているので観ていて辛いものがありました。この映画の公開が2019年でしたから翌年のことです。
さて、物語は、元中学の校長先生だった山崎努が、70歳を過ぎて認知症の症状が出始めてからの約7年を描いています。
そして、このタイトルの理由も映画の終わりの方で分かります。
また、認知症が重くなり入院することになった山崎努に対して、最後に家族が決断しなければならないことについても最後まで視聴者は判断しなければなりません。
重いテーマの中にも希望を散りばめた作品で、ドキュメンタリータッチな雰囲気もあり、僕はいい作品だと思います。
ぜひ、観てほしいですね。
見どころ
認知症を患った父親と暮らした原作者自身の実体験を、ただ辛いだけでなく、笑いも交えて、切なく温かく描いた感動作。『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督作品。ストーリー
父の70歳の誕生日に久しぶりに集まった娘たち。そこで、父が認知症になったと母から告げられる。それぞれに悩みを抱える娘たちだったが、父が次々と巻き起こす思いも寄らない出来事に驚きながら、父の変わらない愛情に触れ、少しずつ前に進んでいく。
死に花の続編か
『長いお別れ』を観たとき、2004年に公開された犬童 一心監督の作品『死に花』の続編のように感じました。
それぞれ監督も違うので、たまたま個人的に同時期に観たのでそう感じたのかもしれません。
ただ、そう感じた理由は3つあります。
まずひとつめ。共に高齢者を扱った作品だということ。
『死に花』の時は、銀行強盗をやろうというくらいまだまだ元気でした。
しかし『長いお別れ』は、その15年後で、『死に花』に出演していた役者さんも何人かは個人になられています。
実際、森繫久彌さん、藤岡琢也さん、青島幸男さんの遺作となりました。
ふたつめ。山崎努と松原智恵子がともにカップルで登場していること。
『死に花』では、老人ホームないので恋人同士。『長いお別れ』では夫婦役でした。
三つめは、一番続編だと強烈に感じさせる部分があるのです。
山崎努が、銀行強盗をするために掘った穴を台風が近づいたので、土嚢でふさぎに戻るシーンがあります。
しかし、なかなか戻て来ない。
心配した仲間たちが、穴に戻ってみると、穴の付近でぼんやり立っている山崎を発見。
どうしたのか?と尋ねると、山崎は、何しに戻ったか忘れてしまった、というシーンです。
まさに認知症の初期症状を思わせます。
そして、『長いお別れ』では、実際に認知症が進んでいく様子が描かれているのです。
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