こんにちは、
こめまるです。
亭主元気で留守がいい、と言います。サラリーマン時代に僕はまさにそんな感じでした。
しかし、サラリーマンを辞めて現在、アルバイトと自営の僕としては、家にいる時間が長くなりました。
しかも今年は新型コロナウイルスの影響で4月、5月は、アルバイトも休みになりずっと自宅にいました。
一方、妻の方は、仕事は逆に仕事があり、外で働く妻、家にいる僕、ということで、ちょっと関係が悪くなりそうでした。ようやく6月からアルバイトも再開になり、関係も改善されました。
さて、そんなことで今日は定年後の夫婦関係について考えたいと思います。
定年後の濡れ落ち葉っていつの話?
以前、勤めていた会社での話。
昼休みに、休憩室でテレビを観ていたら、ちょうどNHK総合のチャンネルになっていました。
普段は、別のチャンネルを観るのですが、たまにはいいか、なんてそのまま観ていました。
番組は、ごごナマ 「悩める中高年・人生相談 スペシャル」というもので、視聴者からの相談を湯川玲子さんが、ズバッと斬るという趣向のものです。
その中で、
「定年後の濡れ落ち葉と化した夫との付き合い方で困っています。」
という投書がありました。
濡れ落ち葉?
いつの時代の言葉?と思ったら、テロップに平成元年に流行った言葉と出ました。
定年後にやることがなく、どこに行くにも妻から離れない=つまり濡れ落ち葉という表現がぴったりの夫のことをいうそうです。
平成元年というと今から30年前、1989年のことで、
その頃の年金は60歳からの支給でした。
わずかな期間ですが、定年もそれまでの55歳から60歳に引き上げられ、
定年と同時に年金を受け取ることが出来た時代で、そのまま働かないで年金生活に入った男性も多かったようです。
30年前に定年と言いますから、僕の父親よりも上の世代で、ご健在なら90歳前後。
まさに戦後に日本を支えてきた人たちで、それを濡れ落ち葉と表現されて、“男はつらい生き物だな”と当時30歳の僕は思ったものでした。
定年後の夫婦関係に幻想を求めている?
定年後のサラリーマンの姿は加速度的に変化しているように感じます。
自分が、その真っただ中にいるからかもしれませんが、むしろ、濡れ落ち葉と言われるくらい、定年後に働かなくてもよい人は、経済的に豊かなので、むしろ稀な存在です。
もしかして投書された男性は、やることがなくて妻にくっついているのではないかもしれません。
時代遅れな考え方ですが、「奥さんと一緒に過ごせば楽しい」という幻想を持っていたのではないでしょうか?
会社人間として、30年以上も働いてきて、家族サービスもしてこなかったお父さんたちは、その償いのために奥さんと一緒にいる時間を持とうとしているのかもしれません。
もうそんな定年後の夫婦関係の神話は崩壊していると思います。
「定年後は奥さんを大事にしてください」
とか
「定年後は、夫婦で同じ趣味をもちなさい」
なんて前時代的な考えは、捨てた方が良いと思います。
定年後の夫婦関係は親友のように
僕は、少し前から、定年後の夫婦関係は、親友同士のような関係がいいと思っています。
つまりしょっちゅう顔を合わせなくても困った時だけお互いに助け合る関係です。
夫婦関係というとなんか、損得勘定も入ってきてドロドロした部分もある感じですが、親友同士というともっとカラッとした印象を受けます。
これは僕だけがそう感じるのかもしれませんが、ぼく自身は、妻が親友という意識を今とても感じています。
現在の僕と妻はの関係は、生活のサイクルがかなり違っています。
お互いそれぞれの居場所を持ちながら、かといって会えば、会話は弾むし、いまは良い関係だなと思います。
これからの課題は、お互いの老いが進んだ時だと思います。
最後に
定年後のイメージ、中高年のイメージは時代とともに変わります。
やることがなくてテレビの前から動けないという人はいなくなるでしょう。
だって、60歳になっても、65歳になっても、いや70歳以降までは働かなければいけない時代にもうもうなっているのですから。
そんな時、夫婦関係というのは、主従関係ではなく、フラット関係、つまり親友同士のような関係が良いと僕は思います。
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