こんにちは、
こめまるです。
かつて『人は見た目が9割』という本がベストセラーになり、大きな話題を呼びました。
気になって調べてみると、もう20年以上前、2005年の出版なんですね。
当時の僕は、そのタイトルを見ただけでなんとなく読む気になれず、残念ながら未読のままです。
しかし心のどこかで、「果たして本当にそうなのだろうか?」という疑問もずっと抱いていました。
そんな中、今回Audibleで朝倉秋成さんの『六人の嘘つきな大学生』を聴き、自分の中にある「人間を見る目のあやふやさ」を突きつけられたような気がしています。
六人の嘘つきな大学生との出会いとAudibleライフと
僕は日頃からAudibleを愛用しています。
初めて出会ったのは約4年前。
それまでは「本は目で読むもの」と信じ切ってひたすら活字を追っていたのですが、友人の勧めで試したデジタルブックは肌に合わず、ほとんど使わずじまいでした。
ところが、Audibleは僕に驚くほどフィットしたのです。
当時はアルバイトでチラシ配りをしていましたが、単調になりがちな作業の中で、Audibleは最高の「仕事の相棒」になってくれました。
ジムでのトレーニング中にもよく聴いたものです。
現在は、耳への負担を考慮して外では使わず、もっぱら家事の時間を充実させるために自宅で楽しんでいます。
そんな「耳活」の中で出会ったのが、この『六人の嘘つきな大学生』でした。

45年前の会社訪問と、現代の就活がシンクロする
物語に触れているうちに、僕は自分の若かりし頃、、、45年前の就職活動を思い出していました。
僕は1977年(昭和52年)に入学し、1年遅れの1982年に大学を卒業しました。
つまり、就職活動をしていたのは1981年の夏以降です。
すでに多くの同級生は就職しており、焦りばかりが募る日々。
郷里の両親への申し訳なさもあり、「とにかくどこでもいいから内定がほしい」と必死でした。
結果的に内定をいただいた会社に無事入社し、定年まで勤め上げることになるのですが、あの頃の緊張感は今でも忘れられません。
だからこそ、この小説の舞台である成長著しいIT企業「スピラリンクス」の最終選考に残った6人の姿には、一気に感情移入してしまいました。
5,000人以上の応募者から勝ち残った優秀な6名。
彼らは当初、全員で内定を勝ち取ろうと固い絆で結ばれていきます。
爽やかで、知的で、好青年。
まさに「見た目が9割」を体現するような素晴らしい学生たちです。
ところが、最終選考の直前になって企業側から非情な通達が下されます。
「今回の内定者は、1名だけ。誰にするかは6人で話し合って決めてください」
この展開には、当時の自分の就活を思い出して、思わず企業側の理不尽さに「むかつき」を覚えてしまいました(笑)。
仲間だったはずの6人が、一瞬にしてたった一つの席を奪い合うライバルになる。
そして、その最終選考の場で、彼らの「本当の姿」が暴かれ始めます。
Audible公式解説より引用
公式解説の「六人全員、とんでもないクズだった」という衝撃的な言葉。
読み進めるうちに(いや、聴き進めるうちに)、「まさにその通りだ……」と変に納得させられてしまう、人間の生々しい裏の顔が次々と露わになっていきます。
「人は見た目が9割」から、「人は見かけによらない」へ。
その鮮やかな反転に、僕はすっかり翻弄されてしまいました。
ちなみに本作は映画化もされており、現在はPrime Videoでも視聴できるようです。

こちらも気になりますね。
まとめ
採用する側と、される側。
本来、理屈の上では対等なパートナーであるべきですが、現実の社会ではどうしても「採用する側(企業)」の論理が強く、力関係に偏りがあります。
本作は、そんな採用される側の「弱い立場」や「追い詰められた心理」を実に見事に、そしてスリリングに描き出しています。
だからこそ、世代を超えてこれほどまでに引き込まれるのでしょう。
一級の心理戦であり、極上のミステリー。
これ以上のネタバレは野暮というものです。
犯人の目的は何か、そして彼らの「嘘」の先にあるものは何なのか。
ぜひ、皆さんもAudibleで彼らの「声」に耳を傾け、この緊迫した空気感を体感してみてください!


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